聞かせたいのはそんな言葉じゃなくて
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アリアと過ごしていた期間
急ぎの仕事はしておいたが
それでも少し仕事は溜まっていた

トレーボルも仕事を持って同じ部屋にいる
聞きたいのはアリアこことだろう

「んねーんねー
本当にあの女をここに置くのか?」

「そうだ。
あいつはい世界から来た珍しい女だ」

「べへへ〜
異世界?
だからあんな匂いがするのか?」

「能力者には毒だな
だからあんまり近づくな」

「べへへへ、気に入ってるんだな〜
まァ、変な真似したら殺しちまうが
それはいいかー?」

「・・・あァ、ただ殺しちまうまえに
連絡はしろよ」

「べへへへ、わかった」

さっさと自分の仕事を終わらせ
出ていくトレーボルの後ろ姿を見ながら
息を深く吐いた

海軍にアリアの事を報告し
今日の仕事は終わる




部屋に戻ると
アリアはベットで
すやすやと眠っていた
発情期の時の妖艶さはなく
どこか幼さを残す寝顔

発情期のアリアを思い出し
下半身が疼く

「チッ」

sexを覚えたてのガキのように
女を貪ったのは初めてで
どれだけ抱いても満足できない
貪欲にアリアを求める
あれがアリアのいうαのヒートなら
傍にいる能力者は自分だけでいい

ファミリーでさえ近づけたくなかった

自分が持っていない清らかさを
アリアは持っている気がして
欠けている部分を補える気さえしてしまう

発情期にあてられてる訳でもないのに
熱を持っていく下半身

「このまま、抱いちまうか・・・?」

アリアの頬にそっと触れると
「ん、」と身をよじる

頬から唇に手を這わし
唇をなぞる

口の中に親指を入れてみると
苦しそうに歪む顔に
加虐心が煽られる

「フッフッフ、お前が悪い」

そう呟いて自分の唇で
アリアの唇を塞いだ



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