鳥籠から鳥籠へ
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次の日までドフィの部屋で過ごした
同じベットで眠るのは抵抗があったが
ドフィの本当の話か嘘の話かわからないが
話は面白くて眠るまで聞かせてくれた

お昼頃に鷹の目さんが
ドフィの部屋へと訪ねてきた
2人にはさせないと
話をするのもドフィの膝の上

「何故、貴様がいる」

「別におれがいた所で困らねェだろ」

鷹の目さんと呼んでいたら
ミホークでいいと言われ
あたしの世界の話を聞きたいという
乗り物、食べ物、学校の話をしたら
ドフィまで面白がって聞いていた

「お前の世界はやはり
こことは違うのだな」

「そうですね。
似ている所もありますが
やっぱり少し違います。」

「フッフッフ
アリアの話は退屈しねェな」

プルルルプルルルと
聞いたことのない音が聞こえる

ドフィが服のポケットから取り出したのは
ドフィと同じ様にサングラスをかけ
ピンクのモフモフをつけたカタツムリ

そっとあたしをイスに下ろし
カタツムリをもってベランダに出て言った

「電伝虫・・・?初めて見ました。」

「・・・それよりお前はこれからどうする?」

「あたしはドフィに着いて行きます。
もしかしたら白ひげの皆に
会わしてもらえるかもしれないんです。」

「あの男が約束を守るとは思えんがな」

「それでも、ここでじっとしているよりは
いいと思うんです。」

「ならばおれとくればいい。
白ひげにも会わしてやろう。
世界も見してやれる。」

ミホークの金色の瞳に
じっと見つめられ
ドフィと一緒に行くという決心が
揺らぎそうになる

「おいおい、おれがいねェ間に
口説いてんじゃねェぞ。
油断も隙もあったもんじゃねェなァ」

「っ」

大きな手が後ろから伸びてきて
首に触れる

『裏切り者は許さない』

その言葉を思い出しぞくりとする

「こいつはおれと来る約束だ。
今からセンゴクの所に行くぞ」

「え、?」

「おれも行こう」

ドフィに抱えられ
センゴクさんの部屋に着くと
ノックもなしに扉を開ける
最初から連絡をしてあったのか
センゴクさんとおつるさんがいた

「フフ、待たせたか?」

「さっさっと用件を言え」

「アリアはおれが連れて行く」

座っていた椅子から立ち上がり
ガンっと机を叩く

「許可などせん!」

「アリアとおれは恋人になった。
離れて暮らすなんざできねェ。
なァ?」

恋人?そんな話は聞いていない。
それでも話を合わせなければと
センゴクさんに訴える

「センゴクさん。
あたしドフィと行きたいんです。
もうこの世界の人間じゃないと
そして力など何も無いと伝わったはずです。」

「アリアやめておきな。
その男はアリアが思っているよりも
危険だよ」

おつるさんの諭すような声色に
言葉が詰まってしまう

「おつるさん、恋仲の2人を引き裂くような
無粋な真似しないでくれよ」

フッフッフと笑いながら
ドフィは楽しそうだ

「それでもこれは決めちまった。
定期的に連絡をやるよ。
おれは忙しいから帰らなきゃならない」

何が起きたのかわからない
後ろからはセンゴクさんの怒鳴り声

「っ!貴様!!」

気がつくと空を飛ぶように移動している

「ドフィ、飛べるの?」

「フフ、怖いか?」

「怖くは、ない」

怖くはない
これからの事も
受け入れていく覚悟は出来ている

それを示すかの様に
ドフィの服をギュッと掴むと
ドフィは
フッフッフと愉しそうに笑っていた

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