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「ん・・・っんぅっっ」

お酒が回り重たい身体を
舌や指が這う

「声出すんじゃねェよ」

それならこんな所で
身体を弄ぶような行為はやめてほしい

露わになった乳房の先端を
クリクリと触られ口の中で転がされると
それだけで声が出てしまう

抵抗しないと思ったのか
抵抗されても問題ないと思ったのか
腕の拘束は外されていた

声が出ないようにと
口の中に入れられたナフキンはそのままだ

辛うじて服は全部は脱がされていないが
上は腰まで下ろされスカートは
捲り上げられていて
ただの布のようになっていて
服の意味をなしていない

ソファの肘掛に追い詰められて
逃げる術もなく足を手で開かされる

「びしょびしょじゃねェか」

ククっと笑い
指を2本挿入れられ
ぐちゅぐちゅと掻き回されると
気持ちのいい所に当たり腰が揺れる

「んっっ・・・」

「アリア、腰動いてんぞ」

耳朶を舐められなが囁かれ
キュッと指を締めつけてしまう

自分でもわかっているが
認めたくなくて首を振る

震える手でキッドの手を押さえて
やめてと意思表示をしてみるが
ニヤリと笑うだけで
やめる気配などなかった

それどころか空いている手で
乳房を揉みしだかれながら
舌で愛撫される

下腹部がジンジンと疼いてきて
目尻には涙が溜まる

「んーっんんっ!!」


身体を大きく仰け反らせ
達してしまった

身体の力が抜け
息がしずらく
口からナフキンをとる

「うっ、はぁ・・・」

肩で息をしながら
咳き込むのを
見下ろされながら
また指を動かされる

指を3本に増やされ
膣の中でバラバラに動く

「ひゃぅ・・・キッ、ドっ」

栓をしていたナフキンを取ってしまった今は
声が漏れてしまう

「締め付けすぎだ」

「やぁっ・・・そんな、こと・・・んっ・・・」

指を締め付ける様に収縮する膣
一回達っしてしまえば
敏感に仕込まれた身体は
何度もも絶頂を迎えてしまう

いつもより頭がぼーっとして
もっと大きいものが欲しくて
強請る様にキッドにキスをすると
少し驚いた顔をしたがすぐに
いつもの顔に戻り
意地悪く笑う

「挿入れて欲しいのか?」

指で無理矢理何度も絶頂へ誘われ
もうわけがわからない
辛うじて声を出してはいけないという
思考のみ残っていて
自分の腕をかみ耐えていた

雌芯を親指で潰すようにこねられて
また軽く達してしまう

「欲しいって言えよ」

「や、もぅ、ほし・・・いの」

もう何を口走ってるのかわからない
言われたまま欲望を口にする
頭は既に考えることをやめていた

指を引き抜かれるのと同時に
キスをされる
そのキスに応えていると
割れ目に熱いものがあてられると
早くほしいというように
蜜が零れてしまう

「声出さねェように塞いでやるよ」

熱く硬い肉棒が一気に貫いてくるが
深く口付けをされ
くぐもった声がでるだけだった
やっと貰えた肉棒に子宮が悦びの悲鳴を上げている

唇を離されるが声が出ないように
大きな手で口を塞がれていても
声のかわりに出し入れされている箇所から
じゅぼっぐぷっと卑猥な水音が耳に響く

「クク、吸い付きがすげェ」

キッドを見ると額に汗が滲んで
いつもより余裕がないように見える
それがなぜか少し嬉しくなった

「っ、くそ・・・っ飲めよ」

引き抜いた男根を
口に突っ込まれその瞬間に
精が放たれる
喉の奥に出され
いつものように飲み込むしかなかった

「ゴホッ、ケホッケホッ」

「飲めたな」

キッドよりも汗をかいて
顔に張り付いている髪の毛を
とるように撫でられた
その手つきはとても優しかった
しかしその優しく感じた空気は
最初からなかったかのように
下着を投げられた

「帰るぞ、服直せ」

気怠い身体を起き上がらせ
なんとか下着をつけ
口の中に残る精の味を
流し込むように
テーブルの上の水を口に含んだ

もう1度ソファに寝そべってしまうと
瞼は自然と閉じてしまった


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