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膝の上で横抱きにされたまま
キスをしてくるキッド
侵入してくる舌を拒むこともせずに
受け入れる

いつの間にか閉められたカーテン
密室な気さえしてしまうが
外からは人の笑い声が聞こえてくる

薄暗い中で
大きな手がやわやわと乳房を
揉んでいるだけなのに
下腹部が疼く

離れた唇が首筋を舐めながら下へと進み
刺青を這うように舐められ
身体がビクリと反応してしまう
その反応を見てニヤリと笑うキッド

「んっ、キッド、」

「まさか『やめて』なんて言わねェよなァ?」

まさに今、口から出そうとした言葉だった
キッドはズボンからベルトを外すと
それをあたしの手に巻き付ける

「っ、」

「続き、言えよ」

鋭く光る目が怖くてふるふると
首を振ると満足そうに笑った

「なかなか従順になってきたな」

背中に手を回され
ワンピースのファスナーを下ろされ
ブラジャーと共に腰まで脱がされ
上半身を露わにされる
仕切りがあるとはいえ
いつ人が来てもおかしくない中で
緊張で心臓がうるさい

「クク、カーテン閉めてんのに
わざわざ開ける間抜けなクルーなんていねェよ」

その言葉に少し安心するが
それでも緊張はする

ソファに寝かされ脚の間にキッド
上から見下ろされる体勢
キツく胸の先端を摘まれる

「やぁ、」

「声出すと聞かれるぞ」

その言葉で必死に我慢しようと
唇を噛むが
くにくにと先端を摘まれ
吸われると甘い声が漏れる

「はぁ、あぁっ、んぅっ」

「声出してんじゃねェよ」

少し苛立った声にギクリと
体が強ばる

キッドはおもむろに
テーブルの上にあった
ナフキンをとり口に突っ込まれた

「んぅっ」

「そう言えばテメェ酒に弱かったな。
粘膜から摂取すると酒が回るのが早いらしいが
試してみるか?」

粘膜?酒?何を言ってるいるのかわからないが
身の危険だけは感じる

キッドはテーブルにあった酒を口に含み
下着をずらし濡れたそこに口を近付ける
脚を押さえられ暴れる事も出来ずに
羞恥で目を瞑ると膣の中に液体を注ぎ込まれる
それと同時にお酒を飲んだ時のように
体が火照っていくのを
どこか他人事のように感じていた

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