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キッドとキラーに連れられてお店に入ると
中にはもう皆がいてお酒を飲んでいた
そのままだと思っていたがキッドに
ローブをとられる
そんなあたしを見て

「アリアちゃーん!!」

「無事でよかった!!!」

と声をかけてくれ嬉しくなり微笑むと
グッと顔を隠すようにキッドの胸に押し当てられた

「痛いっ」

「うるせェ。
お前らもコイツに構ってねェで
隣の女の機嫌でもとれ」

前と同じようにお店には
綺麗な女性がいっぱいいて
それぞれ隣に座っていた

「キラーこっちに女近寄らすな」

「無茶を言うな」


一番広いソファーの席に案内される
周りを見渡せるが薄い
カーテンで仕切りがされていた
キラーは近くにある別の席に案内されていた

席につくとやはり女が隣にくる
いつの日かの事を思い出した
ローブを引っ張られフードがとれた時の
キッドの怒りは凄まじかった

あんな事にはならないようにと少し身構えるが
それでも今日はローブを
脱がされたし少し安心できた

やはり女性のいるお店に
キッドに連れてこられると
お店の女達はいい気がしないらしく
鋭い目で見られる

キッドは隣の女性をキラーの
隣にいけと命令すると
渋々と女性はキラーの隣に座った

「酒」

お酒は何度か作った事がある
その一言で膝から降りて
グラスに氷を入れウィスキーを水で割る
それを受け取るとまたあたしを膝のうえに乗せ
胸元の刺青を見ながらお酒飲んでいた
機嫌を損ねないようにと与えられた飲み物を
飲みながら大人しくしていた

「お頭さん、私達ともお酒飲みましょうよ!
その子全然話さないじゃない」

先ほどとは違う女がキッドの隣に座る

「金は払ってんだ
ゴチャゴチャ言ってんじゃねェ」

キッドを刺激するのをやめてほしい
ドキドキしながら2人の
やり取りを見守るしかなかった

「っ、じゃぁ今夜一緒に過ごさない?
たのしませてあげるわ」

「楽しませるだと?」

はっと鼻で笑うキッドは
馬鹿にしたように女を見る

「な、なにかしら?」

「悪いが誰にでも股を開く女は飽きた」

その言葉に女の顔はみるみる赤くなる

「そんな子どもよりあたしの方が
お頭さんを満足さしてあげれるわ」

豊満な胸をキッドの胸に押し当てる

「そんなにテメェに自信があるんなら
ここで脱げよ」

その言葉にハッとしてキッドをみるが
真っ直ぐに女を見ていた

「な、なんで」

「寝て金が欲しいなら
今ここで脱げ」



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