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2人でベットでゴロゴロして過ごす

エースさんはいつの間にか寝てしまい
それにつられて私も寝てしまったらしい

気がつけば壁に背を向ける形になっており
目の前にはエースさんの
たくましい胸板があり
抱きしめられている状態になっている。

(何故こうなった。)

身動きをとろうとしても
しっかりと抱きしめられてしまっているため
身動きがとれない

『エースさーん。起きてくださーい』

「んー」

唸るだけで全く起きてくれない
何とか動かせるようになった手で
エースさんの髪の毛をくしゃくしゃにする

『エースさんー。起きて〜』

コンコンとノックの音がする
びくっと身体が強ばる

「エース。入るよー」

入ってきたのは
王子様の様な格好をした
ハルタ隊長だった。

ベットでエースさんの髪の毛を触っている私。
エースさんの頭越しにハルタ隊長と目が合う

「・・・」
『・・・』

沈黙が怖い

「・・・何してるの?」

『いや・・・あのっ「んーうるせぇ」うぇ』

言い訳をする前に
うるさいとさらに強く抱きしめられ
言い終わることができなかった

「何これ何してるの?」
ニコニコとしているはずなのに
後ろに黒いオーラが見える

ゴン!とエースさんの頭に拳が落ちた

「ってぇー!!!」

あまりの痛さに飛び起き文句を言おうと
殴った犯人を睨みつける
ニコニコ顔のハルタ隊長を見て
顔を青くしていた

「2人でベットで何してんのさ」

瞬時に危機を察して
2人で床に正座。
ハルタ隊長はベットに座った


『本を読んでたら寝てしまっただけです・・・』

「俺もいつの間にか寝ちまっただけだ」

胸の前で腕をくみ
見下ろされる

「そーゆうことにしといてあげる。
それより3人で夜ご飯でもいかない?
もういい時間だし」

エースさんと私は
お昼も食べずに寝てしまっていたらしい。

それがわかると急にお腹が空いてきた。
エースさんも同じらしく涎を垂らしている

「行く!!!」
『行きます!!』

ハルタ隊長は行くよ!とベットから飛び降りる

ほどいていた髪の毛を結び直し
立ち上がり出ていくハルタ隊長の後を追う


皆で笑う日常は宝物

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