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「名前で呼ぶなんざ随分と
親しくなって帰ってきやがったな」

部屋の温度がだんだんと下がっていく気がした

「本当はテメェから
着いて行ったんじゃねェのか?なァ?」

ぶんぶんと首をふるが
怖さのあまり声がでない

「脱げ、全部だ
何もないなら見せれんだろ」

こくりと頷き震える手で
ツナギのファスナーを下ろし
下着も全て脱ぎキッドの前に裸体を晒す

何も言わずにじっと身体を見られる
全てを脱いでしまうと少し肌寒い

「で?どうだったトラファルガーは」

キッドの大きな手が伸びてきて
お腹から胸へと下から上へ撫でるように触る
撫でられただけなのにぞくりとする

「な、にもされてない」

「さっきの検査ってのはなんだ?」

「ドフラミンゴのとこで
造られた悪魔の実を食べたって言ったら
血液検査をしてもらったの、
検査結果はなにも問題ないって」

「そうか」

その言葉に少しホッとする
何もないと分かってくれたのかもしれない

ホッとしたのも一瞬で
後頭部の髪の毛を鷲掴みにされ
膝まづくような姿勢にされる

「テメェはペラペラと身の上を喋ったあげく
ベタベタと身体を触らせたっつーことだな」

「っ、」

「誰のモンかってのをまだ分かってねェな」

「やっ」

そのままベッドに引きづられるように
連れて行かれ乱暴に放り投げられる

「キッド、聞いてっ」

「黙れ」

キッドがズボンから外したベルトで
後ろで掴まれた手にグルグルと巻いていく

「やっぁっ」

「テメェに拒否権なんてねェって
何度言ったらわかんだ?
学習能力がねェ奴だな」

ベッドの上から床へと降ろされる
キッドはベッドの座り
まだ勃っていない肉棒を取り出した

「舐めろ」

拒否権など、ない
膝立ちになり肉棒を口に含む

「歯立てんなよ」

歯が当たらないようにと懸命に教えられた通りに
口で奉仕をすると勃っていく肉棒
それを口に入れるのは容易いことではない
それでも口を動かし舐め上げる

「もういい」

拘束しているベルトの部分をもち
軽々とベッドへ上げうつ伏せにされ
お尻を持ち上げられ秘部が丸見えの格好が
恥ずかしく顔をシーツへと埋める

「ふん、舐めて濡らしやがる」
「っんぅっあぁっ!」

指を乱暴に入れられ掻き回されと
グチュグチュと水音が聞こえ
更に羞恥心が芽生えた
乱暴にされて濡れているなんて
自分が信じられない

それでも掻き回され
与えられる快楽には逆らえず
口からは声が漏れる

「ひゃぁっ、」

今までと違う刺激が急に襲われ
思わず仰け反ってしまう

「ここか」

ピンポイントに指で擦られ
自分でも愛液が太股をつたうのがわかる


「ひっあぁっダメっ
なんか、へんっ」

いつもと違う何かがじわりじわりと
迫って来る感覚に怖くなり
身をよじるがキッドはやめる気配など
微塵もなく指を動かす

「あっぁぁっ」

目の前がチカチカとし
愛液ではない水分が
太股をつたった

「あっあぁ、、」

息を絶え絶えになり
うつ伏せのままキッドを見る

「はっ、潮噴いたのか」

「な、に、あたし、」

快楽で漏らしてしまったのか
もう何がなんだかわからずに
泣きそうになっていると
キッドは鼻で笑う

「少し前まで処女だったくせに
潮噴いたのか」

「それ、」

「くく、小便じゃねェよ」

あたしの心の中を読んだように答え
濡れた太股を撫で水を指へと絡め
その指を口へと突っ込まれる

「臭いも味もねェだろ」

「んんっ」

口の中にいきなり指を入れられ
吐きそうになりながらなんとか持ち堪えた
言われた通りに無味無臭だったが
あまり嬉しいものではない

一通り口の中で暴れた後に
口の中から指を抜かれ
そのまま力も入らずに
ベッドへと倒れ込んだ


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