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『エースさーんきましたよー』

コンコンとノックすれば
中から入れよとのお言葉。

中に入るとエースさんは
机で書類と向き合っていた

『手伝いましょーか?』

「ん?んー。簡単なヤツだし
自分でやるからお前は
ベットで本でも読んでろ」

『はーい』

遠慮もせずにベットに寝転び
用意してあった本を手に取りページをめくる

この本は男と女の恋愛小説
いくつもの障害を乗越えて
2人は結ばれる話だ。
HAPPYENDの物語じゃないと
読みたくない。
せめて本の中では幸せな気分でいたいのだ。

『これ探してくれるとは思わなかったです。』

「おー。たまたま見つけた」

読み進めていると
書類が終わったのか
エースさんもベットへ来た

「俺も寝る。」

『はいはい』

ぎゅーっと抱き着いてくる
エースさんを気にせず
本に集中力する

あたしの1つくくりにしているゴムを
するりとはずし
クルクルと指で弄る

「なぁ・・・」

『何ですか?』

「アリアの髪ってキレイだよな。
夕日みてーだ」

真面目な顔して言われ
すこし恥ずかしくなり
目を伏せる
『ありがとうございます・・・』

「それより!
アリアお前やっぱいい匂いすんなー」

首筋に顔うずめてくるエースさんは
子どもみたいで可愛くて
癒される。



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