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一旦部屋に戻ると
部屋は綺麗に整えられていた
マルコ隊長がこの部屋にいた
痕跡なんか全くない。
(ま。バレたら困るもんね)
少しどこかもの寂しく感じたが
ナースとの姿を思い出すと
そんな感情も消えてしまう
憂鬱な気分を振り払うように
ブンブンと首を振る
部屋を出てエースさんの
部屋へ向かっていると
目の前を腕を組み歩く男女の姿
マルコ隊長とナーシャだ。
見たくない時に限って見てしまう。
接着剤でもついているのかと
いうぐらい密着している
「ナーシャくっつきすぎだよぃ」
「離れたくないんですぅ!」
そんな会話も聞こえる
このふつふつと湧いてくる
黒い感情。
(めんどくさい)
もう視界に入れないように
角を曲がった。
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