愛されたいと泣いているのは
::


「マルコー!」

部屋の扉がノックもなしに開く
オレの部屋にこんなに
ズカズカと入ってこれるのも
この男ぐらいなものだ

「・・・なんだよい、エース」

手元の書類に目を落としたまま答えるが
そんなこと気にもせずに椅子に座り
勝手に机の上の菓子を食べる

「うめェ!」

「用件はなんだよい」

「あーそうそう!
アリアが悪魔の実食いたいんだってよ!」

何でもないことのように話し
菓子を貪るエース
悪魔の実を食べるという事は
相当な覚悟がいる
変な能力にあたっちまったらめんどくさいし
泳げなくもなるのだ

「アリアが?」

「あァ!それでよー
アリアあんな身体だろ?
食べて大丈夫なのか?」

「そんなことオレが知るわけねェよい」

「やっぱわかんねェよなー
寝ぼけながら言ってたから
本気かわかんねェけどな!」

「アリアは悪魔の実を食って
どうしたいんだ?」

「さァなー
能力者がαとかいうやつなら
αになりたいんじゃねェのか?
あいつΩの自分をすげェ嫌ってるんだ」

「なんでだよい」

「知らねェ。
なんかあるんだろ!アリアの世界には」

エースが何かを思い出すように
ボリボリと菓子を食べる

自分の境遇とアリアを
重ねているのかもしれない
だからアリアをほっとけないのだろうが

「なァ・・・魂の番って知ってるかよい?」

アリアから言われたことを思い出し
ポツリと呟く

「魂の番?なんだそれ?
番ってのはなんとなく分かるけど」

「知らないのならいいよい」

何か言いたげなエース

その時香る花の匂い

この香りは間違いない
アリアだ

「あ、起きた!!
アリアとこ戻る!」

壊れるんじゃないかというほどの勢いで
扉を開け走って行くエース

あれが自分なら

なんて考え自嘲する

アリアに会いたい

と思いながらエースが食い散らし散乱した
ゴミを片付ける





起きるとそこにあった温もりはなくなっていた
エースは出かけてるらしい

ジワジワとくる発作

自然と手が自分の秘部へと伸びていく
うつ伏せのまま
自分で弄って見るがエースから
与えられる快楽とは全く違う

苦しい
欲しい
苦しい
犯されたい

自分が自分じゃなくなっていくようで
恐ろしささえ感じる

この部屋に近づいてくる足音が聞こえる

「お前ら!集まってくんな!散れ!」

部屋の外に誰かいたらしい
鍵を開ける音とともに
勢いよくエースが入ってくる

「・・・アリア大丈夫か?」

ゴクリと唾を飲み込むエース
引かれているのはわかるのに
自分で自分のモノを弄る手を止められない

「エースが、欲しい」

「あァ、好きなだけくれてやる
・・・エロすぎて我慢できねェ」

欲しい欲しいと手を伸ばせば
その手にキスをしてくれる
そのまま硬くなったモノが
腟内へと押し込まれると
待ち侘びていた感覚に
入ってきただけで達してしまう

「ひゃっあ・・・あっあぁっ」

「なァ自分ですんの気持ち良かったか?」

フルフルと首を振る

「や、エースが、いい」

その言葉に満足そうに口の端をあげ
腰を掴み一気に更に奥深くへとねじ込まれた

汗もキスして飲み込めない涎が垂れても
気にも留めずにお互いを貪った


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