自由に生きたいと思えば思うほど
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宴は終わりそうになく
先に寝る事にした
エースも寝る!といい
一緒に部屋に戻り
くっついて眠った

翌朝起き朝食をとった後
この広い船での仕事を探したが
幸い仕事はたくさんあり
洗濯をしたり掃除をしたりと
メイドの時にしていた事が役に立った
親父さまに1日に一回は
会いに行くという約束は
お昼の時間に一緒にとることにした

部屋は親父さまの計らいで
エースの隣の部屋になった
最初は嫌だ!と反対していたエースも
エースの隣にということで落ち着いた
結局はエースがあたしの部屋にきて
寝ているのであまり変わらない

初めて上陸した街で
エースとイゾウさんと出掛けた時は楽しかった

白ひげの領土であるそこは
海賊を拒否することもなく
受け入れている街だった

元の世界ではΩという事がバレただけで
蔑まれたり哀れな目で見られるため
なかなか行けなかった街

冷たいアイスを食べたり
買い物をしたりとたくさん笑った

月日が経つのは早く
すっかり慣れて来た頃には
この世界にきて2ヶ月が経っていた
まだだとは思うがいつくるか
わからない発情期のために
首輪をつけて過ごす


「アリアー!今日の仕事終わったかー?」

「うん!後はこの書類を
マルコさんに届けるだけ!」

マルコさんとは少し話をする程度しかなかった

それでも話せるのは嬉しくて
書類などを届ける役目を買って出たのだ

「んじゃ、先に飯食いに行っとくぞ!」

「うん!すぐ行く!」



「アリアお疲れ様!」

「今日も可愛いねェ!」

なんて軽く言ってくれるまでに
皆とは仲良くなった

「お疲れ様!」


コンコンと控え目にノックすれば
「どうぞ」とマルコさんの声

「書類持ってきました」

「いつも悪いねい
飯の時間だが
茶でも飲んでいくかい?」

「あ、エースが待ってるので・・・」

ククと笑うと少し困ったような顔で

「エースは独占欲が強いねい」

「ふふ最初に見つけてくれたから
親みたいな気持ちなのかもしれません」

エースは過保護であまり男の人と
喋って欲しくなさそうな時があった

「どうだかねい」

ぽんと頭に乗せられる手
その時急にドクンと心臓が脈打った

「や、まだなはず、」

心臓を押さえ部屋を出ていこうとすると
マルコさんに腕を掴まれる

触れられた所がじんじんと熱を帯びていく

「発情期、かよい?」

「わか、んないで、す」

身体が熱い

「っ、」

気がついたときには
もうマルコさんの腕の中で
激しい口付けをされる
身長差があるので持ち上げられるように
キスをされる

軽いものから深いものへと変わっていく

「んぅマルコ、さん」

「そうやって見られると
男は欲情するんだよい」

見たことがないマルコさんの
雄の顔にゾクリとする

「や、だめ」

キスをされながら
こんな日に限って
マキシワンピースでするりと脱がされてしまう

マルコさんもΩに当てられて
αのヒートを起こしているのかもしれない

下着を乱暴に脱がされ
もう既に濡れている蜜壺に指を挿れる

「や、ぁ、」

空いている手は胸の先端をコリコリと触り
口はもう片方の先端を口に含む

「あっだめ、」

グチュグチュと音がするほど
掻き回されどんどんと蜜が溢れ
何回も絶頂を味わう

「感じていくと花みてェな匂いが濃くなるねい」

Ωのフェロモンの事を言っているのだろうか
頭がぼうっとしてきて
感じるままに声を出すしかない

本能でマルコさんを求めている
αを、じゃないマルコさんがいいのだ
こんな気持ちになった事がない
それと同時に無くす事の怖さが襲う
また独りになるのが怖い


「や、だ」

最後の力を振り絞り
ドンっとマルコさんを押し返す

「魂の番がマルコさんだと思う
けど、怖いの」

吃驚しているマルコさんの隙をついて
当たり散らばった服を掴み
裸同然のまま部屋を飛び出し
物置のような所に入り込み
震える身体を抱きしめた

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