誰かの代わりになんて嫌だけど
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1度通った道は覚えれる
走ってはいけないのだろうけど
今はそんなの構ってられない

ノックもなしに
エースの部屋に入ると
ナースのルビーさんとお喋りしていた

「お、アリア!遅かったな!」

あたしに気がつくと笑顔で
出迎えてくれる

「えーす、」

それとは逆に睨むように見るルビーさん
ルビーさんにとって邪魔なのはわかる
それでも頼れるのはエースしかいない

「アリアどうした?
悪ぃルビー帰ってくれるか?」

ルビーさんは不満げに
えぇと言って出て行った

「エース、変なの、
発情期じゃないのに
体が熱いの」

「大丈夫か?」

ドアの所から動けないあたしを
迎えにきてそのまま鍵を閉める

「キスしていいか?」

「ん、」

「紅茶の味」

「マルコさん、がくれた」

「ふーん」

ゆっくりと優しいキスをしてくれる

「・・・何かあったか?」

チクリと痛む胸
ふるふると首を横にふる

キスの合間にかわされる会話
そのまま抱っこされベットへと
連れて行かれる

「誰かに何かされたのか?
発情期の時みてェにいい匂いがする」

「ん、違う、何もされてない。
発情期じゃ、ないはずなのに
ごめん・・・」

嘘をついてしまう
ここでマルコさんのアリアを
出してしまうのはいけない気がした

「謝んなよ
だめだ、オレも我慢できねェ」

ゆっくりと触れられていた手が
乱暴に服を脱がされる

「シャワーは、?汗かいてる」

「いらねェ」

どんどんと熱くなる身体
あたしの身体はこんなに淫乱だったのか
快楽を欲しがっている
元の世界では頑なに拒否していたのに

エースから与えられる快楽に
頭も体も痺れていく

それでもチラつくのはマルコさんの顔

本で読んだ事がある
運命の番についての
症状にそっくりだ

会った瞬間にわかると
本能でわかるものだと
そんなものに出会ったことがないから
信じていなかったし今も半信半疑だ

がぶりと胸を噛まれた痛みで
現実に引き戻される

「アリア、何考えてんだ?」

少し乱暴に胸の先端をつままれる

「や、何も、んっ」

「お前を抱いてんのはオレだ
オレを見ろよ」

「ん、エースしか、」

オレを見ろって言ったのに
向かい合う体勢からくるりと
腰だけ上げさせられ
うつ伏せの状態にされる

「えーす、見えない」

「お仕置き、オレといんのに
オレ以外のこと考えただろ
アリアのココすげェ濡れてる」

腰を上げている格好はすごく恥しいのに
エースにがっちりと掴まれていて動けない

「見ない、で」

見られているだけなのに
ツツっと太ももに愛液が
伝うのがわかる

「エロすぎ」

太ももに垂れた愛液を舐め取るように
そっと舌を這わす
ザラついた舌が舐めるだけでも
快楽に体が震えてしまう

「エース、だめ、汚ぃ」

「オレしか知らねェココが
汚ねェわけねェだろ」

ベロりと蜜が滴る場所へ舌を埋める
指は赤く熟れた蕾を摘まれた

「や、だめ、イっちゃ・・・っあぁっ!」

舌と指で交互に攻められ
直ぐに達してしまった

「イくのを教えたのもオレだろ?」

達しても攻めるのを止めない

「ん、そ、うだよ、あっ」

「アリアの体を知ってんのはオレだけだ」

指を抜かれ指よりも太く熱いモノが
ズンっと挿入れられ
それだけで膣が痺れてしまう

「今ので、イったのか?」

「や、言わない、で」

チュッと音を鳴らし背中にキスをする

「ん、可愛いすぎ」

「えーすぅ、」

髪の毛をわけ項にたどり着く
ぺろりと舐めあげられる
普段から誰にも触られないそこは
小さな刺激でも子宮がキュッとなる

「ココ噛んだら番に慣れんのか?」

「えーす、今は」

「あー、わかってる」

項にキスをしながら腰を動かされ
甘い声が口から漏れる

「わかってるけど
今はどうせ番になれないなら
噛んでみてもいいだろ?」

答える前にがぶりと噛まれた

「あっ」

「オレだけを感じろ」

αはΩを噛むために犬歯が尖っている
この世界は違うはずなのに
エースに噛まれたそれは
αみたいに尖っている感じがした
肌にくい込む歯が痛い

それでも今は痛みさえも快楽で
頭が真っ白になるほど
何度も後ろから突き上げられ達する



「エース、も、大丈夫だから」

「オレが大丈夫じゃ、ねェ」

エースが達しても抜かれずに
そのまま続けられる行為
いつの間にか正常位になっていた

逃げたりしないのに
手首を押さつけられたまま

途中意識を飛ばしてしまっても
また快楽によって起こされる

発情期ではないので
落ち着いてきた体の熱

「んぅ、はっ、エース、も、」

「オレも、出る」

何回目かの射精膣の中でドクドクと脈打つ

Ωは発情期の時以外
妊娠する確率は低いと言われている
それゆえ発情期があるのだと

エースの雄が抜ければ
溢れ出てくる白濁液

それを拭き取る体力が
残っていないあたしの代わりに
タオルで拭き取ってくれる

「エース、ありがとう・・・」

「加減できなくて悪ぃ
アリアが可愛すぎてやべェんだ」

「・・・バカ。
体力ありすぎ」

「オレはまだいけるぞ?」

「あたしが無理だよ!」

シーツにくるまり芋虫のように丸くなる

「冗談だから
キスさしてくれ」

そっとシーツを捲られる
そのまま優しい触れるだけのキス

「発情期じゃないのに
抱いてもらってごめんね」

「だーかーら!
謝るなってば!
オレが抱きてェから抱くんだ!」

くしゃくしゃに撫でられる髪

「ありがとう、エース」

「おう!シャワー浴びてくっけど
アリアは?」

「あたしはまだ動けそうにない」

恨めしそうにエースを見ると
にししししと笑う

「じゃ、飯持って来るから
ここで食おうぜ!
それまで休んでろよ。な?」

「ん、わかった。ありがとう。」

頭をもう1度撫でエースは
シャワー室へと向かった

よく見るとシーツはぐしゃぐしゃで
所々に血がついていた
この血は項を噛まれた時のものだろう

どれくらい深いかすら確かめる力もなく
意識がふわふわとしてきて眠りについた

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