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1人で待つのが何故だか
寂しくなりマルコの後を追う

シャワー室をノックする


シャワーの音でノックが聞こえないのか
応答がなかった

そーっと扉をあけ中に入る
『マルコ隊長ー』
「ん?どうしたんだよい?」
『何故だか寂しくなったので
一緒にシャワーさしてください』

その言葉に目を丸くしたあと
優しく微笑む

「なんだよぃ。今日は甘えただねぃ。」
手を引きシャワーをかけてくれる
『私は後でいいので
マルコ隊長先に洗ってください。』
「いいよぃ。アリアを洗ってやるから
前向いときなよぃ。」

頭、身体を優しく洗ってもらう

その手つきが優しくて
顔がほころぶ

「いつもこれくらい甘えたでも
嬉しいんだけどねぃ・・・」

シャワーをかけてもらっていたので
呟きは聞こえなかった

『え?なんですか?』
「なんでもねェよい!」

『あ。マルコ隊長も洗ってほしいですか?』
「さっき洗っちまったから
今度お願いしようかねぃ」
『任してください!』
クスクスと笑うマルコ隊長
笑う顔はやっぱり優しくて
暖かい気持ちになる


一緒に出て用意してあった
タオルを渡し身体を拭き
新しい服に着替える

部屋に戻り水を飲み
ベットに寝転ぶ
マルコも横になる


『ほんとにここで寝るんですか?』
「そのつもりだよい」
『狭いですよ』
「くっつけばそれほど
狭くもないよぃ」

ぎゅっと抱き寄せられ
くっつくと温かくて
マルコ隊長の匂いが
心地いい

『マルコ隊長の匂いいっぱいですねー』
「アリアの匂いもねぃ」
『んー。この・・・匂い。好き・・・です。』

ほとんど目を開けていられないほど
強い眠気が襲ってきた
そのまま瞼を閉じた


すぐに寝てしまったアリアの髪の毛を
手で梳かしながら頬にキスを落とす
「匂いだけかよぃ・・・」

そう呟き己も目を閉じた



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