全部オレが守る
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甲板の野郎共もイゾウも追い払い

2人で海を眺める
風で髪の毛がぐしゃぐしゃになっても
気にもせずにはしゃぎ身を乗り出すように
海を見ている

「船って初めて!」

「落ちんなよ!」

はしゃぐアリアを見る
耳に髪の毛をかけると
何か違和感を感じる

なんだ?と思ってじっと見ていると
首輪がない事に気がつく

「アリア首輪は?」

「外すしたの」

ずっと見れなかった白く細い首筋
ごくりと唾が喉を通る

「大丈夫、なのか?」

「うん。発情期じゃなかったら
特にしてる理由もないし」

屈託のない笑顔
それだけなのに下半身が疼く

「さっき地下牢に
鍵を探しにいった時にマルコさんが
悪魔の実の能力者の話をしてて・・・
エースもなの?」

「おぉ!オレはメラメラ実を食ったんだ!」

手に炎を出すと目がキラキラと輝いている

「すごい!手品みたい!
だからエースは体温が高いんだね」

「にしししし!かもな!
アリアが寒い時はオレが温めてやるよ!」

「ふふ、ありがとう。
マルコさんがね。
悪魔の実の能力者がΩに
反応してるんじゃないかって言ってたの
あたしの世界でいうαかもしれない」

さっきの楽しそうな表情から
一変して悲しげに笑う

「どこの世界でもあたしは
周りに迷惑をかけちゃうみたい」

消えてしまいそうに笑うアリアに
思わず手が伸び抱きしめていた

「オレは迷惑だなんて思ってねェ」

「エース・・・」

「能力者がαってやつなら発情期は
オレが全員からお前を守ってやる」

「・・・ありがとう」

アリアの白くて細い手が
抱きしめ返してくれた

「やべェ」

「え?」

下半身が暴れたがってる

「なぁ、もう夕飯まで暇なんだ
部屋に篭ろうぜ」

「ちょ、どういう……」

アリアの答えも待たずに
抱え上げ荷物も全部持ち
部屋へとダッシュする

アリアは訳が分からず
ただ呆然としていた

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