まだまだ未熟なこの思い
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アリアが去っていった後で
まだ動けずに地下牢に残る

親父が言うように
悪魔の実を食った奴が
αでアリアというΩに
反応しているのかもしれない

食ってないやつがβなら
Ωは誰だ?

この世界にはΩはアリアしかいない

それにあんな見た目なら誰でも
欲しがるだろう
アリアを使って能力者を陥れることも
商売させることもできる

そんなことをさせない為に
親父はアリアを船に乗せたのだろう

エースは間違いなく惚れている
アリアは気付いていないのか
気付かないフリをしているのか


あぁもうどっちでもいいよい

すぐにでも消えてしまいそうなアリアを
誰にも触れさせたくないと思ってしまった

「サッチにも手出させねェように
牽制しねェといけないねい」

首輪を外すした時チラリと見えた
白い項にどきりとした
思い出すと下半身が熱をもつ

「オレもまだ若いよい」

この熱は自分がαでアリアがΩだからなのか
もし自分がもう少し若ければ
押し倒していたかもしれない
それぐらいギリギリだった

探していたはずの鍵と首輪を
慌てすぎて落としていってしまった
首輪を拾い上げる

「意外とおっちょこちょいだねい」

鉄かと思ったが
とても軽い首輪は本当に
項を噛まれないためだけのものだと実感できる

アリアの残り香を吸い込むように
ゆっくり深く息を吸い込み
地下牢から出たのだった


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