女の子の日常生活
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アマンダさんが連れてきてくれた部屋は
ナースがいらない衣服を閉まっておく部屋だった。

「ここから好きなものを選んで。
てゆーか私も選ぶわ!」

次々と着せ替え人形のように
服を着せられては脱いでを繰り返す
普段は男子禁制の部屋らしいが
エースは特別に入室が許可され
初めはキョロキョロとしていたが
飽きたのかあたしの服にケチをつける

「短すぎとピッタリした服は禁止な」

「エース隊長うるさいわよ」

うるさいエースから許可が出た服は
マキシ丈のワンピース数枚と
ジーンズのパンツとゆるいTシャツ数枚だった。
新しい下着も靴も貰うことが出来た。

とりあえずはエースから借りたシャツに
短パンだけ履き
歩きやすそうなサンダルを履いた

「アリアちゃんの世界の人は
どんな服を着るの?」

「頂いた服とそんなに変わらないです。
あ、でも。男性が上半身裸とかは
なかなかないです。」

「そうなの・・・。
ここは結構いるかもしれないわ。
海賊だからかしら?」

「なぁ?まだか?腹減った!!」

起きてすぐに親父様の部屋に行ったので
食事はまだだ。

「はい!袋に入れたからどーぞ!」

「ありがとうございます」

何度もお礼を言い衣装部屋からでると
エースが荷物をもってくれる

「荷物オレの部屋に置いて
さっさと飯食おうぜ!」

「食堂?」

「あぁ!もう大丈夫だろ?」

「うん!食堂楽しみ!」

ペタンコの靴を貰ったあたしは
エースと手を繋ぎ走り出す


荷物を置き食堂に行くと
溢れんばかりの人で
埋め尽くされた広い食堂だった

「おーい!お前らー!
アリアだ!!」

入口で急に大きな声で叫ぶ

ザワザワとしていた食堂が
一瞬で静まりかえる

肘でつつかれ
注目が自分に集まっていることに気がついた

「アリアです!!
雑用で働きます!
よろしくお願いします!!」

エースに負けないぐらい
大きな声で挨拶をすると

「おー!!よろしくな!!!」

と皆返事をしてくれた。

「にしししし!よかったな!」

バンっと背中を叩かれ前に倒れそうになる

「いたい!」

「悪ぃ悪ぃ!」

「もー!悪いって思ってないでしょ!」

笑うエースに文句を言うが
全く効果はない

「お前等邪魔だよい」

「お!マルコ!今日は早いな」

「朝から足音がうるさくて
目が覚めたよい」

振り返るとマルコさんが
だるそうに頭をかきながら
食堂に入ってきた所だった

マルコさんを見るとやはり
鼓動が早くなり身体少し熱を帯びる
発情期は終わったばかりなのに・・・

マルコさんは眉間に皺を寄せ
睨みつけるようにあたしを見る

「・・・おはようございます」

「あァ」

そのままあたし達の前を通り過ぎた
やはりまだ警戒されているのかもしれない

エースが席を確保してくれ
食事を取りに行ってくれている間
周りからの質問攻めにあっていた

「アリアちゃんの世界って
アリアちゃんみたいに可愛い子多いの?」

「男でも妊娠できるって本当か?!」

一つ一つに丁寧に答えていると
エースが食事を持ってきてくれる

「お前らうるせェ!アリアは
オレの隊だかんな!」

「えぇー!!」

二番隊の隊員と思われる人達からは歓喜
他の人達はブーイングの嵐だった

「親父が言いっつたんだよ!」

ふふんとドヤ顔でご飯を食べていく

「アリアーオレこの後二番隊の仕事あるんだ
1人で戻れるか?」

「うん。大丈夫」

首輪の鍵を牢屋に探しに行くのに
エースを連れ出すのは悪いと思っていたので
丁度よかった

ご飯をお腹いっぱい食べて
食堂の前で別れる

「今日は病み上がりだし
ゆっくりしようぜ!
昼には部屋に戻るから!」

「わかった」

手を振りエースを見送り

「よし!行くぞ!」

頑張って辿りつこうと
気合いを入れ
エースと逆方向に向かった

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