価値観の善悪
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親父さまの元へ向かうため
エースからTシャツとズボンを
借りるがブカブカでズボンなんか
履けたもんじゃなかった。
とりあえず1番大きいTシャツを
腰の部分を紐で括り
ワンピースのようにする

「なぁ、短くねェか?」

「しょうがないでしょ!
これしかないんだから・・・
もう!捲らないで!」

椅子に座りピラピラと裾を捲り遊ぶエース

「アリアの物は街についたら
オレが買ってやるからな!
靴ねーしまた抱っこしてやるよ!」

「え!いいよ!恥ずかしい!」

「いーって!
なぁ、発情期って次いつくんの?」

「んー。多分3ヶ月に1回だと思うから
3ヶ月後かな。」

「発情期になったらまたオレに頼れよ?」

「あんなこと頼めるのエースしかいないよ」

発情期だったとはいえ身体を
重ねた事を思い出し顔が火照る

「にしししし!そうか!」

勢いよく椅子から降り
あたしの前に立つ

「なぁ、キスしようぜ」

「え?」

「な、いいだろ?発情期中も
いっぱいしたじゃねェか」

「もう。その話は恥ずかしいってば」

キスを待つエースは体を屈め
その唇に一瞬重なるキスをした

「足りねェ!」

頬をがっちりと掴まれ
口内を犯すように
舌が這う

「んぅ、もぅっ」

「これぐらいしてくれよ?」

「エースのキス魔!」

悪戯が成功したように笑い
あたしを抱きかかえ親父様の元へ向かった

大きな扉の前でエースが
「親父!」と叫ぶと扉が開く
エースに降ろしてもらい
自分の足で部屋へと入る

「アリアもう大丈夫なのか?」

「はい!ありがとうございます!
3ヶ月くらいは大丈夫なので
お仕事したいのですが・・・」

「グララララ!働きてェのか。
お前は何ができんだ?」

「雑用なら何でもできます!」

「でさ!親父!アリアを
オレの隊に入れてもいいだろ?」

「アリアがいいなら入れてやれ」

「よっしゃ!じゃアリアはオレの隊員な!」

「ありがとう。エース」

「それにしても・・・」

上から下まで見られる

「もうちっとマシな服ぐれェ用意してやれ!
アマンダ。なんか余ってる服あんだろ
見繕ってやれ」

「わかりました」

「この船は人が多いからなァ!
仕事も沢山ある。好きなことやれ」

「ありがとうございます!」

親父様の横にいた長い髪の毛を
一つにくくりナース服のお姉さんが
近づいてきてニコリと笑う

「私はナース長のアマンダよ。
アリアちゃんいらっしゃい」

「は、はい!」

「オレも!」

親父様に退室の挨拶をして
アマンダについて部屋を出ると
またエースに抱えられる

「歩けるってば!」

「靴ねェだろ!」

降ろして!いやだ!と言い合うあたし達をみて
アマンダさんはクスクスと笑う

「うふふ、仲が良いのね」

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