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何度目かの欲を吐き出すと
アリアの意識がないことに気がつく
髪の毛引っ張り顔を持ち上げる

「ん・・・」

苦しそうに顔を歪めるが
起きそうになかった

「チッ」

アリアがキラーに撫でられ
嬉しそうにしている姿に
頭に血が上りそのまま乱暴に抱いた

眠るアリアの身体にはいくつも
痣ができていた

まだ収まりきらない苛立ちを
洗い流すように冷たいシャワーを浴びた

部屋を出るとキラーがいた

「ずっといたのか?」

「何時間経ってると思ってる。
今来たところだ。」

キラーはぁと溜息をつく

「なんだよ」

キラーを置いて歩き出すが
後ろから付いてくる

「アリアが大切なら
もっと丁寧に扱ってやれ」

「あ?大切?
んなわけねェだろうが」

「じゃあなぜこんなに
アリアに執着するんだ?」

「してねェよ」

「それなら同じ女を何度も抱かないだろう」

「うるせェな。
飽きたら捨てる」

「キッド・・・」

まだ話そうとするして
イライラする

「うるせェ!
お前も必要以上にアリアに関わんな」

そう怒鳴って甲板に向かった

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