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マルコの部屋では
本当に眠たくてくっついて眠る
それでも心地良くて
やっぱり安心できると心から思う

ふわふわとした意識の中
大きなノックで現実に戻された

「おい!!起きろよー!!」

この呑気な声はエースだろう

「お前らが主役なんだか
さっさっと甲板に来いよ!!」

「すぐ行くよい」

エースに声をかけようとすると
寝ていると思っていたマルコが声を発する

バタバタと走っていく足音
早く料理が食べたいんだろう

「起きてたの?」

背伸びをして2人で起き上がる

「エースの声で起きたよい」

「早く甲板行かなきゃね」

ベッドから降りようとすると
後ろから抱きしめられる

お互いの想いが通じあって
触れ合うというのは
嬉しくもあり恥ずかしくもある

「もう離してやんないよい」

そっとマルコの手を解き
向かい合う

「あたしも離さない」

チュッと軽くマルコにキスをして
ベッドから降りる

「さっ、いこ!」

振り返ると耳まで真っ赤になった
マルコが顔を隠していた

「・・・何してんの?」

「うるせェよい。
急に恥ずかしくなっちまったよい」

「・・・ばか」

「もっとするかい?」

今度はあたしが赤くなる
それを見てニヤリと笑うマルコ

「もう!皆まってんでしょ!」

無理矢理腕を引っ張り
甲板へと向かった

甲板に出るともうみんな
お酒を飲んでいてあちこちから
「おめでとう!」と声をかけられ
返事をしていると

いきなりガバっと抱きつかれる
少し涙を溜めたマリアだった

「アリア!!!なにこれ!」

「マリア・・・あのね。
あたしマルコと付き合うことにしたの」

「いいの?!この人で?!」

キッとマルコを睨みつけている

「こんなわけわかんない髪型なのに!」

「うるせェよい」

よしよしと頭を撫でやると
少し落ち着いたようだ

「・・・本当にマルコ隊長にするの?」

「うん、マルコが好きなの」

「アリアが幸せないいけど・・・」

「ありがと・・・」

「でも・・・認めたくないー!!!」

「本当にお前はうるせェ奴だよい!!
さっさっと離れろい!」


ギャーギャーと言い合う
マルコとマリアを見ていると
兄と妹のようで面白くて笑ってしまった

「笑い事じゃない!」

「あはは!ごめん。
でも、ちゃん話し合ったから。
イゾウもわかってくれたの」

「はぁ・・・マルコ隊長。
アリア泣かしたら
本当にナース一同から
すごい事されますからね!
てゆーか!寧ろ今からします!」

「怖いねい」

ふーんだ!と行ってしまったマリア

親父に挨拶をして
少し皆から離れた場所で
2人で風にあたる

「アリア・・・幸せにするよい」

「こっちの台詞」

「「愛してる」」


同じタイミングで同じことを言い
お互い少し驚きながらも
2人で笑い合い
誓いのキスの様にキスをした




end

161005

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