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キラーが出て行ってしまい
部屋に残される

シンっと静まり返る部屋

何を言っていいのかわからず
目の前に立つキッドを見る


最初に口を開いたのはキッド

「テメェは・・・」

その言葉と共に頬に走る痛みと
反転する景色
だが倒れると同時に
すぐに胸ぐらを捕まれ起こされた

「すぐに男に媚を売るなァ?」

声が頭の中にこだまするように響く
恐怖で口から言葉が出ない

「答えろ」

また床へと叩きつけられる

「ち、がう」

「違う?キラーに撫でてもらえて
嬉しかったんだろ?
次はナニしてもらうつもりだったんだ?」

ガンっとお腹を蹴られ吐きそうになるが
まだ食べてないのが幸いだった

それでも衝撃で動けずにいると
髪の毛を掴まれ引きずられ
ブチブチと何本か抜けていく髪の毛
向かっているのはベッドだった

「ぁ、や、めて、」

掴まれている手を離そうと
もがいてみるが力が入らない
このまま酷い事をされながら
抱かれるのかと思うと必死に暴れてみる
それを見て冷たく笑うキッド

「テメェの力なんざガキと変わらねぇよ」

ベッドに投げられ引き裂かれる服

頭の片隅に靴を隠して置いてよかったという
考えが浮かんで消えた

うつ伏せにされ頭を押さえつけられる
耳元で声がする

「まだテメェには躾が足りてねェなァ?
お前は俺だけに従ってりゃいい」

「わ、かった、から」

「あーうるせェ」

準備もできてないそこに
乱暴に挿入ってくる肉棒

「チッ、力抜け」

痛みに堪え唇噛みしめる
涙がシーツに染み込んでいく

初めての時みたいに痛くて苦しい時間が
ただ過ぎていくのを待つだけだった

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