09
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憂さ晴らしの様に
買い物をして船へと戻る頃には
2人たりの手にはいっぱいの紙袋があり
すっかり夜だ

『エースさん!荷物ありがとうございます!』

「アリア買いすぎ。疲れたから寝る。」

げっそりとしたエースを笑顔で見送り
自室に戻る
女の戦闘員だからと
親父様が気を使って一人部屋をくれた

いつもは騒がしい船も今日は静かだ

船の警備にあたっている隊以外は
ほとんど街だろう
帰ってくるのも次の日だ

買ってきたものを整理し
シャワーを浴びさっぱりするが
気持ちは晴れない
寝巻き用の大きめのシャツを着て
熱くなった体を冷ます

昼間のマルコ隊長とナースが頭から離れない

『マルコ隊長もお泊まりコースかなー』

心に霧がかかったように
2人のことを考えるとモヤモヤする。
好きになったって叶わない。
それなら好きなんてならない方がいい。

んーっと背伸びをしベットに寝転び
天井を見る

身体の関係でも付き合ってるわけでもないし
それを求める事でもないと思っている
マルコ隊長は大人で
自分は遊び相手の1人だろう
年の差もあるしこんな小娘なんか
本気で相手にするはずがない
そう言い聞かせる

(マルコ隊長は頼りになるし
強いしかっこいいし憧れている
それだけだ。)

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