花の匂い
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エースと女が去った後
残された者で話し合う

「親父どうするんだよい」

「別にいいじゃねェか
マルコは何をそんなに
考え混んでんだ」

親父はもう女を追い出す気はないらしい

「そうだよ。害があるようには
見えないからいいじゃん」

「何かあったらオレ達が始末すりゃぁ
いい話じゃねェか」

親父の意見にハルタとイゾウも賛成する

「人形みてェに可愛いしな!」

サッチの言葉に睨みつけるが
ふふんと機嫌が良さそうだ

「アイツの話を信じるのかよい」

「新世界は何があっても
不思議じゃねェ。解散だ!
さっさっと持ち場に戻れ!!」


親父の部屋を追い出されるように
出ていき皆持ち場へと戻っていく

「なーマルコ!
アリアちゃんいいよなァ!」

サッチが肩に腕を回し
耳元で話す

「女なら誰でもいいのかよい」

「可愛い子ならな!」

下品に笑うサッチの頭を叩き
書類が残る執務室へと戻ろうと向かう

すると急に花の匂いがただよう

「うわ!なんだ!すっげーいい匂い!」

はしゃぐサッチ
いい匂いなんてもんじゃねェ
あの女を抱きたくて
たまらないという感情が
溢れてくる。
この場にいたら間違いなく
押し倒しているだろう

「おいおい!汗なんてかいて
どーした?!」

「お前は何も感じねェのかよい」

平気な顔で立っているサッチを見る
自分がおかしいのか

「は?いい匂いはするけどなァ」

「あの女はどこだよい」

「エースが船内を連れ回してるとこだろ」

「探すよい!」

この匂いの元が女のモノなのか
確かめる必要がある

めんどくせーなーと言いながらも
ニヤついてるサッチを睨み

二手に分かれて探すことにした



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