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座りながら眠っているアリアを見る
抱き枕のようにすると
最初は強ばっていた体が
数分後には力も抜けすぐに眠りについた。

警戒心がないのかとさえ思うが
俺の前だけならいいかとも思う
何故そんなことを思うのか
自分でもわからない

アリアの泣き顔には
欲情するしもっと泣かしたいし
啼かせたいとも思う

今日抱いた女の記憶さえ曖昧で
胸に付けさせたキスマークのように
全てアリアに上書きされていくようだ
いや自らさせているのだ

「チッ」

キラーが拾ってきた時は
ただただめんどくさいとしか
思っていなかったのに

なぜそこまで執着しているのか
自分でもわからない。

ただ誰にも渡したくない

アリアの額にそっとキスを落とし
夜が明け出航の準備をするクルーの元へ行く為に
部屋を後にした


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