07
::


街に出ると白ひげの家族達が
いっぱいだった。

リーゼントの男が見えた。
四番隊のサッチ隊長が女の人を見て
鼻の下を伸ばしデレデレしている。
それでも声をかけに行かないのは
きっと買出し組なんだろう。


お酒を飲みに行く人
女性を買いに行く人
にだいたい分かれる


あたしが女の人を買うわけないし
もちろん買い物やご飯に行く

(そういえばエースさんって
あたしとばっかりいるけど
女の人買わなくていいのかな?)

横にいるエースを見上げる

『エースさんは娼婦館行かないの?』

「娼婦館?興味ねェな。
飯のが何倍もいいだろ!」

『そうなんですか?あそこにいる
サッチ隊長が聞いたらびっくりしますよ。』

「サッチは女が大好きだからなぁー」

2人でサッチに冷たい視線を送っていると
こっちに気がついたのか目があった

「おう!エース!アリア!
お手て繋いでデートかぁ?!」

手を振って
近づいてきた

さっき走った時に繋いだ手が
そのままだったことに今気がついた

大きくてゴツゴツした男の手
あまりに自然に繋いでいたことにびっくりし
弾かれたように手を離そうとしたが
エースがグッと力を込めたので離れなかった

「アリア〜!可愛い格好してんじゃねぇの!
俺とも手繋ごうぜ〜!」

「お断りだ!!俺ら今から肉食うんだよ!」
しっしっと手をやると

「なんだ〜!末っ子達は急に
色気ずくし反抗期か!」

「うるっせぇ!おっさん!」

「あぁ?!俺はまだまだ現役だぞ!コラァ!」

2人が睨み合ってるところ悪いが
お腹が空いた。

『エースさん〜もうお腹ペコペコです!
お肉いきましょーよー!』

そう言って繋いだ手を引っ張る

「あぁ。わりぃ!じゃあな。サッチ」

ぐいぐいと手を引かれながら
サッチに手を振る

『サッチ隊長お土産買って来るから
後でね〜!』

その言葉に機嫌を良くし
ブンブンと手を振り返してくれた

「おぅ!妹は優しいな!後でな〜!」

サッチ隊長達から離れても
まだ繋いだ手はそのままだ

『エースさん〜。迷子にならないから
手を離しても大丈夫ですよー。』

「俺と手繋ぐの嫌か?」

『え?嫌とかじゃないですけど。
勘違いされますよー?』

「何か言うやつなんかほっとけ!
アリアが入ってきた時もよく手繋いで
買い物したじゃねぇか!」

一年前は今よりもまだまだ弱くて
エースさんが心配してずっと手を繋がれていた

『そんな事もありましたね』
とクスクス笑う


そうして他愛もない話をしていふと
やっとお目当ての店のについた

『あー!ここ!ここー!!
ご飯が美味しいって超有名なんですよ!!』

「よっしゃー!!くうぞー!!!!」



prev / next
[ back to top ]
top
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -