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食堂ではぁーと大きな溜息をつく。
あのキッドが少女を気に入っている事が
今だに信じられない。

今日もわざわざ
アリアに見せるために花畑へ行ったのだ

その後は情報屋から
ドフラミンゴの情報を買い
アリアの事はまだ生きていると
知らないようだとわかったのだ。

アリアを部屋へと戻し
食料を取りに来たのだろう

すぐにでも部屋に戻りそうなキッドを
呼び止めると心底めんどくさいという
表情をしたまま振り返る

「アリアは大丈夫か?」

「問題ねェよ」

「この島はもう無理だが
次の島で降ろしたらどうだ?」

「・・・あ?」

眉間に皺を寄せる

それでもここで引いてはダメだと話す

「戦う力がない少女をこのままここに
いさせるなんて無理だろう。
ドフラミンゴもアリアの
情報を手に入れていないことが分かったんだ。」

「キラーお前が助けたかもしれねェが
アイツは俺のモンだ。
手放す気なんざねェよ。」

「・・・アリアのどこが
そんなにいいんだ?
女なんか島にいっぱいいるだろう」

ダンっ!と机に拳を振り下ろす

「うるせェ!!
もうこの話は終いだ!」

椅子を蹴り倒し食堂を出ていく
キッドを黙って見送るしかなかった。

キッドは意見を曲げる事などするはずもない。

それならばアリアを守るしかないと
2度目の大きな溜息をついた。

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