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「んー眠たい〜」

暖かいとおもったら
マルコに後ろから
抱きしめられる姿勢で寝ていた

「わっ!
マルコっ!離して!」
「・・・うるせェよい」

耳元で低く囁かれる声
周りを見てみると
みんなそれぞれ
転がって寝ていた。
こんなので敵船が来たらどうするんだ。

いつの間にか二度寝してしまい
起きると今度はマルコに膝枕されていた。


「ちょっ・・・!起こしてよ!」

飛び上がる様に起き上がると
寝ていた皆も起きていて
ニヤニヤとこちらを見ている

「なに?」

不快な視線の理由を探ろうとした時に
陽気なシャンクスの声が響く

「おー!アリア!起きたか!」

その手にはまだ酒ビンを持っていた

「いつまで飲んでるの!」

「祝酒はいつまでも飲めるぞ!」

ギャハハと笑う。
完全に酔っ払っていた

「祝酒?」

「そうだ!アリアは
白ひげに嫁入りするんだろ!?」

は?とポカンとしていると
「おい!赤髪!それだと親父の嫁みたいだよい!」
意味のわからないツッコミをマルコがする

「お!本当だ!悪ぃ!」

「ちょっと。誰が嫁にいくのよ。」

「お前がマルコの嫁だ!」

「はぁー?!勝手に決めないでよ!」

マルコを見るとニヤニヤとしていた
マルコの所までいく襟首を思い切り掴む

「なんで勝手に決めてんのよ!」
「俺は周りから固めていくことにしたよい」

スルリと後頭部に手を回し
唇を重ねられる

「んっ」
頭を動かそうにも掴まれていて
動くことができない

周りから
ヒュー!と口笛やら
あのアリアが・・・なんて
野次を飛ばされる

「わかったろい」

「っ!くそマルコ!」

「赤髪!俺達はそろそろ帰るよい」

まだ1日しかここにいない。
久しぶりの再会を全然楽しめていない。

「やっやだよ!
まだいる!マルコだけ帰れば!」

「大事な嫁を置いて帰れるわけねェだろい」

「お前ら俺達にゃ目の毒だ!」

ベンが苦笑いしながら
やるよと渡されたのは
ビブルカード。

「頭のビブルカードだ。
いつでも遊びに来い」

掌の紙を見つめる

「シャンクスの?!
ありがとう!いっぱい来る!」
わーいと喜んでいると
マルコの怒った声
「来させるわけねェよい!」

「ははっ!夫婦喧嘩したら
帰ってこい!」

酒ビンをユラユラさせ笑う

「帰るよい!」

ビブルカードを貰えたことに
満足し不死鳥になった
マルコの背中へと飛び乗った。

「シャンクス!あたしの持ってきた荷物置いといて!
遊びに来たとき用に!」

皆に手をふり
すぐにまた来る!と手を振り
また来いよー!と声を背中にうけながら
レッド・フォース号をあとにした

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