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少しの荷物をまとめ
甲板へと出る

白ひげさんにも
挨拶にいけば
「グララララ!
さっさと俺の娘になっちまえ!」
と笑って頭をぐしゃぐしゃと撫でられた。

イゾウとマリアにも報告にいくと
マルコと行くって事で
少し不機嫌にはなっていたけど
楽しんできな。と送り出してくれた。

「アリア行くよい!」

不死鳥になったマルコの背中に乗ると
ふわふわとしていて気持ちがいい

「あー気持ちいいー!誰かさんのせいで
体だるいから助かるー」

フワフワとした羽の感触を
味わうかのように顔を埋める

「若いのに体力がないねい!」

青い空は雲一つなく
とても綺麗だった
吹き抜けていく風が気持ちいい

「あたしも飛びたいなー」

「俺がいつでも乗せてやるよい」

「違う!あたしが飛びたいの!」

わかったわかったとなだめられ
まだまだガキだなと笑われた。

2時間ほど飛んだところで
島が見えてきた。
港に見える船にテンションがあがる。

「あー!!!レッド・フォース号!!!」

久しぶりに見る船に興奮し身を乗り出すと
落ちるよい!と怒られた

マルコの背中に乗りながら呟く


「あたしも悪魔の実食べたいな」

「なんでだよい」

そっと羽をなでる

「強くなれるかもしれないじゃん」

「それなら猫にでもなる実でも
食わしたいねい」

「は?なんで?」

猫の種類によってはなんだか弱そうじゃん!
と言おうとすると

「そうしたら俺が一生飼ってやるよい」

「・・・変態っぽい」

「うるせェよい!」


そんな変態みたいな発言でも
マルコに言われるとなんだか
悪い気がしないあたしも
少し変なのかもしれない


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