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ガチャガチャと
鍵とドアが開く音がして
目が覚めた

まだ身体が重たく
起き上がりたくない

キッドが部屋に入ってきた

「アリア」

「・・・ベット」

シャッと勢いよくカーテンが開く

「何してんだテメェ」

「鳥になってみてたら
慣れてないし疲れちゃった。
もう夜?」

ベットに横になるあたしを睨みつける

「夕方だ」

「帰ってくるの早いね」

「・・・まぁな。次の島の情報を調べていただけだ」

ふんと鼻を鳴らしベットに腰掛ける

「手だけとかでも鳥になれた」

「ほぉ・・・やってみろよ」

起き上がり手だけを羽にして見せる
赤い羽の手をゆっくりとキッドの手が這う

「・・・くすぐったい」

「世界に」

「え?」

「飛行能力がある悪魔の実は
5種しか確認されてねェらしい。
そのうちの1つを食ったのか?」

疲れたあたしは手を元に戻す

「ううん。あたしのは
人造悪魔の実って言われた」

「なんだと?」

「本物の悪魔の実じゃないの。
実験で食べさせられたけど
幸い副作用とかもなくて・・・
鑑賞用に丁度いいだろうって」

あたしの話にキッドの眉間に皺が寄った

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