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意識がクリアになる
感じるのは温もり

目の前にはたくましい胸板と
白ひげのマーク

あぁ
昨日はそのまま寝てしまったのか
寝る前の事を少し思い出してみるも
何を言ったかあまり覚えていないが
何か恥ずかしい事を言った気がする

「うっわっ」

恥ずかしさのあまり
起き上がろうと足掻くが
抱きしめられた腕から逃れることができない

「・・・マルコ起きてるでしょ」

「・・・まだ起きる時間じゃねェだろい」

「起きる」

「離さないよい」

そう言ってゆっくり頭を撫でられると
また眠気がやってきた

「寝たくないー」

「寝ないなら疲れさせて
寝かしてやろうか」

「わかったわかった!もうちょっとだけね」

マルコに擦り寄り抱きつく
マルコの匂いを目一杯吸い込む

「マルコが1番落ち着く」

暖かくなってきた身体から
力が抜けまた眠りへと落ちていった





抱きつきながら眠ったアリアを見る

「こんなことされたら
誰でも期待しちまうよい」

唇にふれるだけのキスを何度か繰り返し
アリアを抱きしめながら目を閉じた


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