H×H | ナノ


▼ つかの間の別れ

年が明けイルミが
ハンター試験にでかける

あたしもついて行こうとしたが
結局はだめだった

「じゃ行ってくる」

「気をつけてね。連絡してね!
・・・死なないでね」

ぎゅーっと抱きつく
そっと優しい手つきで
頭を撫でる

「俺がハンター試験くらいで
死ぬわけないでしょ。
連絡するからいい子にしてなよ」

「うーやっぱりあたしも行きたい!!」

「アラタが行ったら死ぬよ」

両手で顔を上げられる
「浮気しないでね」

「ハンター試験でするわけない」

「・・・あたしには聞かないの?」

「浮気するの?」

「しないけど!不安にならないの?」

「ならない。
でももししたら
アラタは一生鎖をつけて部屋から出さない
相手は死ぬより辛い目にあわせて
一族全員殺す。」

イルミは冗談なんか言わない
これは本気の言葉

「しないってば!」

「うん。じゃ行ってくる」

別れのキスをして見送る

扉がしまると
急に静かになる部屋



1ヶ月くらいかー
何かできることはあるのか
イルミと1ヶ月近くも離れるのは
出会ってから初めてだ

鞄を漁りシャルの番号がかかれた紙と
女とイルミが写っている写真を見つめる
こんな女達に負けない強さがほしい

それにシャルはお金もくれるって言っていた
ずっとイルミに養ってもらっていて
プレゼントを送ると言っても
結局はイルミのお金。

自分のお金でイルミに何かあげたい。

そう思い電話をかける


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