H×H | ナノ


▼ ほうこく

アラタの家を出て
仮宿に戻ると
本を読むクロロもいた

「女とホテルに入っていくの
アラタ見ちゃったよ」

そう話しかけると

「知ってる」

「悪趣味だねーわざと?
アラタいらないんなら
捨てたら?」

「あれは完成途中の芸術品みたいなものだ」

あーあアラタ可哀想。

「クロロ育てる趣味なんてあったっけ?」

はぁとため息をつく

他人を可哀想だなんて思ったこともないけれど
アラタには同情するよ

「たまにはな」

「で。一緒にいた女は彼女なわけ?」

少し離れて座りクロロを見つめる

「違う。必要な情報を持っていたから
聞き出しただけだ」

「やる事はやって?」

「まぁな。途中で萎えたから
フェイタンに渡した」

拷問コースかーと考えながら

「ま。とりあえずアラタは
見てたって報告だよ」

これ以上は何を言っても無駄だと
部屋に戻った

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