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▼ やっぱりひとり

家に帰り

シャワーを浴びて
部屋着の白いワンピースに着替え
夕飯を用意する

クロロはどうせ帰ってこないだろう
シャルはクッションが届いてから
帰っていった

1人だとめんどくさくなり
野菜をいっぱい入れたスープになってしまう。

肌荒れなどしないように
野菜は一応食べる
これもクロロのいいつけだ
クロロは綺麗なものが好きらしい。
自分自身が綺麗だとは思ったことはないが
クロロが喜ぶならと言いつけを守っている


スープを飲み終え

届いたクッションに座る
クッションとは言ったものの
丸まれば十分寝床にもなるくらいの大きさだ

身体にフィットするように埋もれる
さすがビーズクッションだと思いながら
丸ってみると
なんだか包まれているようで
安心できた

クロロが女の人と歩いていた光景を思い出す

(お似合いだったなー
クロロにはやっぱり大人の女性が似合う)

それと同時に心が冷めていく
やはりここはあたしの
居場所ではないのだとも思った。

クロロは乱暴に抱いたりもするが
頼りになる部分もあるし
信頼もしている

けれどもやっぱり
1人になると急に世界が
狭くなったように感じるのだ

心にぽっかりと空いた穴は埋まらない

自分の体をさするように
手を回す

さらにクッションの上で丸くなった

このまま空気と一緒になってしまいたい
なんて考えながら



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