H×H | ナノ


▼ かごのなかのしょうじょ(クロロ)

数日一緒に暮らして
アラタは思ったよりも
家事やマナーなどができていたが
知識に偏りがあった

世の中のことを教えられていなかった

地図もみたことがないらしい
家ではテレビはあるが
決められたものしか観ることが許されるず
ニュースなど世間からは遮断されていたらしい


一緒に買い物にいくと
人が多いことに驚いていたが
物珍しげに辺りをキョロキョロして
楽しそうにしていた



家具・服・日常品をそろえてやると
申しわけなさそうに
『ありがとうございます』
と言っていた

シャルにアラタの
行方不明の情報を操作させ
これでアラタをみても通報など
されなくなった

本を読みつかれてソファーで
無防備に寝ている少女

ワンピースから覗く
13歳にして膨らみのある胸
白く細い身体

子どもだとわかっていても
下半身が反応しそうなほど色気を放っていた


思わず頬を撫でると
くすぐったそうに
身をよじった

自分は年端もいかない子どもに
欲情することなどなかったが
アラタという少女は
そのへんの子どもとは違う
なにか惹き付ける魅力があった

大きな目も小さな形の良い赤い唇も
綺麗な黒髪も全てが作り物のように美しかった

「いいものを拾ったな」

アラタを見ながら呟いた

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