H×H | ナノ


▼ ひろいもの(クロロ)

盗みの仕事が終わり
仮宿へ戻ろうと思ったが
何故か路地裏へ足が進んだ

「団長!どこ行くんだよ!?」

後ろからフィンクスの声がする

「先に戻っていてくれ」

そう伝えると納得はしていない様子だが
わかったと言い暗闇に消えた

冷たい雨が降る中
路地裏のゴミ箱の隣に
白い小さなモノがうずくまっていた

(子どものホームレスか?)

そう思い近づいてみると
まだ10歳前後の幼い少女だった

夏とはいえこの雨の中
薄いワンピース1枚だった

雪のように白い肌
折れてしまいそうな身体
雨に濡れてより一層輝く自分と同じ黒い髪

顔を見ようとのぞき込むと
少女は意識を失ったらしく
倒れ込む

地面に頭をぶつけそうになったが
寸前でかかえ打ち付けることはなかった

抱き上げてみると
目をつぶっていてもわかる
整った顔をしていた

雨に濡れ冷たい身体
まだ熟れていない身体だがなにか
男の性を掻き立てるものがある

(ほぅ。幼いながらに色気もあるのか)

ジャポンのなにかの書物のように
幼い少女を自分の好みに育ててみよう

気まぐれにその少女を
仮宿とは別のホテルに連れ帰った



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