H×H | ナノ


▼ 約束

何回も気を失いその度に
無理矢理起こされ犯される日が続く

起きているあいだはずっと縛り付けられていた
体が綺麗になっているから寝ている間に
綺麗にしてくれているのだろう

時計がない部屋では窓の光だけが頼りだが
もう部屋は真っ暗で時間さえわからない

目を覚ますとベッドに縛り付けられたまま
1人で部屋にいた

体には痣
首も痛いからきっと首には
締めあとや噛み付かれた跡がついているのだろう

「ふふふ」

結局は男に虐げられていることに笑ってしまう

「大丈夫?」

部屋にヒソカがいた
ヒソカなのにヒソカじゃない気がする

「誰・・・?」

「あ、やっぱりアラタは
見抜くんだね。」

少し嬉しそうな声が
イルミのものだった

「イルミ・・・?」

「そうだよ。
アラタなら気づくと思った。」

「ここにいて平気なの?
みんなは?」

「大きな仕事があるからね。
旅団たちは不在。
だから俺がここにいれる。」

ビキビキと音をたてて
ヒソカの顔が歪む
どういう仕組みかはわからないが
イルミの顔が出てきた

「手品みたい・・・」

「結構キツいけどね。」

近づいてくるイルミを見ていて
ふと我に返る
縛られてる状態な上に裸だ

そんなことはお構い無しに
ベッドへと腰掛けてそっと頬を撫でる

「大きな仕事の前に
アラタの力を借りたいのかな。」

「・・・結局はどこにいってもこんな感じ。」

「辛いのも今だけだよ。
絶対に迎えに来るから。」

「え?」

「迎えに来るよ。近々ね。」

聞き間違いかと思い顔を上げるが
もう一度言われたことに
心臓がうるさく鳴る

「こんなあたしを受け入れるの?」

「今の状況をアラタが
望んでいないのは知ってる。
でもそのかわり俺のところにきたら
逃げられないよ。それでもいい?」

「・・・いい。
イルミといたい。待ってる。」

何も考えず言葉がスラスラと口からこぼれる
これがあたしの本当の気持ちだ
出会ってまもないよく知りもしない相手に
何故こんなに惹かれるのかわからない

「わかった。」

近づいてくるイルミの顔
そっと目を閉じれば優しく唇が重なった


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