H×H | ナノ


▼ 報告書と、

執事の報告書を見て眉間に皺を寄せる

「イルミさまが仰っていた女を調べた所・・・」

「ねぇ、」

「は、はい!」

「女って呼び方、お前の女みたいだからやめてくれる?
アラタって名前があるんだから。」

肘掛をトントンと指で叩けば執事は深々と頭を下げた

「申し訳ございません!
アラタ様はただ今、幻影旅団と生活しています。」

敬称をつけなければ殺そうと思っていたが
さすがにそこまで馬鹿じゃないらしい

「それで、ヒソカは?」

「天空闘技場にいます。」

ヒソカのところにいたアラタの様子が見えないから
探らせて見たら幻影旅団といるとは思わなかった

「しかし、少し様子がおかしいようで・・・」

「どういうこと?」

「以前お調べした時より幼い感じがしました。」

「ふぅん。アジトはわかった?」

「申し訳ございません、まだ・・・」

舌打ちをすると執事はびくりと体を強ばらす

「さっさっと調べて。」

「かしこまりました。
それと・・・、申し上げにくいのですが
婚約者を蔑ろにしないようにとツボネ様が
お伝えするようにと。」

「婚約者?・・・あぁ。あの女か。
あいつ煩いから会いたくないんだよね。
まぁ、気が向けば会うよ。」

「失礼致します」

深々と頭を下げ出ていく執事を見ずに
アラタの事がかかれている報告書に再度目を通す

アジトは掴めないが街にいる
アラタを見つけたらしい
クロロや旅団とおぼしき者と歩いていると書いてある

(あれだけ、嫌っていたクロロといるなんて
どういうこと)

笑っているアラタの写真は確かに違和感があった
アラタなのにアラタじゃない
表情の一つ一つが記憶しているものと少し違う
この目で確かめないとやはりわからない

とりあえず、笑っているアラタだけを
切り取りあとはゴミ箱に捨てた




prev / next

[ back to top ]



「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -