▼ 壊したくなる
ピンポンと部屋の呼び鈴が鳴る音で目が覚める
頭が痛い、腰も重い
「・・・うるさい」
絡まる腕をどけて呟くと
すぐにヒソカに抱き寄せられる
「起きたのかい?」
「うるさくて。ヒソカの部屋に来る人なんているの?」
「さぁ?無視してたらいい。
僕が呼んだわけじゃないし◇
それより・・・」
モゾモゾとヒソカの手が身体を這う
「まだシたいの?」
「僕より性欲が強い男を相手にしてただろ?」
「ほんとに性格悪い」
イルミは1度始めたら朝まで寝かしてはくれなかった
体中に赤い痕と噛みつかれた跡が残っていた
ヒソカはイルミほどではないが
性欲が強いと思う
厄介なのが時折殺気を飛ばしてくる所だ
快楽に溺れていてもその殺気のせいで
途端に背筋が冷たくなる
触ってくる手を払い除けて
シーツの中へと潜り
少し反応しているペニスを口に含む
お酒が抜けてしまった今は頭も冷えて
罪悪感と後悔がグルグルとしていて
とてもする気にはなれなかった
丁寧に口で愛撫すると
昨晩もしたとは思えないほどに
反り勃ってくる
「アラタ、上手いね。」
口からペニスを離されヒソカが身体を起こす気配がした
シーツを剥ぎ取られ優しい手つきで
また頭をペニスへと誘導される
それに従いまた口に含む
大きくなったものは口に全ていれるのは無理だった
懸命に奉仕しているとヒソカの手は頭を撫でる
「君が明るい部屋で僕のを咥えてると思うと
それだけでイけそうだ・・・◇」
言葉通りにすぐに硬くなり口の中で爆ぜる
口で受け止めきれない量を放ち
口の横から漏れる
特有の苦味が口の中に広がる
飲み込むべきなのかと迷っていると
ヒソカの大きな手で顔をあげられキスをされた
驚いて固まっていると
口の中の精液を舌で掻き出すように舌が動く
自分の吐き出した精液が入ったままなのに
キスをされるとは思わなかった
何度か角度を変えて行ったキスが終わると
ヒソカはニヤリと笑う
「アラタの唾液と混じって美味しい」
ゾクッと肌が泡立つ
ヒソカは本当に変態だとおもった
「見て、もう勃っちゃった。
挿入れていいよね?」
返事を待つ前に視界が反転した
もう逃れる気もない
いつの間にか呼び鈴の音は鳴らなくなっていた
◇◇◇◇◇
アラタに挿入れていると力が漲ってくる
これがアラタの体質なのか
クロロもイルミもいい拾い物をしたらしい
でも今は僕のものだ
僕の下で喘ぐアラタは愛らしい
(壊したい・・・◇)
そう思うとアラタの身体がビクリと強ばった
「ごめんごめん。大丈夫◇
壊したりしないよ。」
耳元で囁いてやると
アラタは小さく頷く
普段強気なアラタが
怖がり怯えながら快楽に流されていく様は
とても可愛らしい
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