H×H | ナノ


▼ さあ、宴の始まりだ

ゴンはいつの間にかケガをしていて
今日は復帰してもいいと言われた日だったらしい
ケガをしていたことも知らないでなんだか
申し訳なく思いヨシヨシとすると
くすぐったそうに笑っていた

ウイングさんに基礎の念を見てもらい問題ないと言われ
嬉々としていると悔しそうにキルアが舌打ちをしていた

キルアは負けず嫌いなのだ
きっと更に念の取得向け頑張るだろう

なんだか温かい気持ちのまま
部屋に帰るとすぐに嫌な声がする
目の前にヒソカが立っていた

「全く、君は目を離すとすぐこれだ◇
イルミが閉じ込めときたくなるわけだ」

「ヒソカ帰ってたの?おかえり」

押しのけるように部屋に入ると
ドンっと壁に押し付けられる

「君は僕だけじゃなくてゴンとキルアの
師匠まで手玉にとる気かい?」

「ヒソカを手玉にとった覚えなんてない」

「ひどいな◇」

近づいてくるヒソカの顔を今度こそ押しのけソファに座る

「ヒソカが教えてくれないから
探しに行ったんでしょ。」

「・・・まぁ、いい。
今日はパーティーに出かけようか◇」

今日もでしょ、と思った
ここ数日ずっとでかけっぱなしだ
今日はもうなんだか人を殺したくない

「今日は、もういいよ。」

「イルミも来るよ◇」

イルミのいる場所に連れていかれるなら尚更嫌だ
絶対に女が絡んでくる

「・・・いかない」

「そうかい。
君も頑固だね◇
でも気になって仕方ないだろ?
ここに地図を置いておくから
来たくなったら来るといい。」

ニヤニヤとしながら目の前に招待状を置いた
うんざりとして招待状に目を落とすと
ゾルディック家の紋章がついていて
思わず手に取ってしまった

【婚約パーティー】とかかれている

心臓がドクンと鳴った

ヒソカは今さぞ楽しいだろう


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