H×H | ナノ


▼ 試合の予定

実戦経験が少ないというヒソカに連れられ
夜に連れ出される場所全てに
あたしを弄んでいた男達がいた
ヒソカは奴らを殺させと耳元で言う
どこで情報を手に入れてくるのか
人を殺す事に何も思わなくなった

血を浴びない殺し方もできるが
できるだけゆっくりと苦しみを与えながら殺す
思っていたよりも家にいた頃のあたしは
男達が憎いらしい
そしてこんなにも残虐性があるとは
思ってもみなかった
殺す時にヒソカは傍にいる
少し手こずる相手がいても
手を出さずにニヤニヤとしているだけ

返り血を浴びたあたしをヒソカは喜んでいた

「人を殺した後の君は1番美しいよ◇」

そう言ってまるで恋人を抱きしめるように
優しく抱擁する

「あたし、ヒソカの恋人じゃないんだけど」

「知ってるよ◆抱きしめるぐらい構わないだろ?」

返り血を浴びたあたしの身体を
天空闘技場の部屋で綺麗に洗うのもヒソカがやる
股間が膨らんでいるのは見ないようにした
綺麗に洗い終わると足や手を丁寧に舐めてきて
まるで大きな犬を飼っているようだ
ただのサディストかと思っていたのに
この姿は意外だった
シャワーの後も綺麗にタオルで拭いてくれる

「恋人にもこんな事、するの?」

「しないよ◆」

君だからかなと笑う

頭を乾かしてもらってる時に
ふと思い出したようにヒソカが呟いた

「今度、ゴンと試合でもしようかな◇」

「え・・・?」

思わず後ろを振り返ると
楽しそうに目を細めた

「大丈夫◇殺したりしないよ。
狩るのはもっと育ってから◆」

「ふぅん」

よかったと少しほっとした
イルミは怒るかもしれないが
ゴンはキルアの友達だ

「前を向いて◆
まだ髪の毛乾いてないよ。」

「ん」

イルミとはまた違う感じで
甘やかしてくるヒソカ
少し慣れてきているのが恐ろしい
あまり信用しすぎるのもよくない

「あたしも試合見に行ってもいい?」

「あぁ。来るといい。」

そう言えばヒソカと一緒にいるせいで
ゴンとキルアに会いに行っていない
200階にいったのなら念も習得したのだろう
いくら才能があるとはいえ
念を自力で覚えるのは難しいだろう

「ねぇ、ヒソカ。
ゴンとキルアの師匠って誰なの?
あたしも会ってみたいなー」

「さぁね◆
君は男を誑かす才能があるんだから
会わない方がいい。」

男と言った
ヒソカは絶対に誰か知っているのだろう

「はーい」

教えてくれないなら自分で探せばいい



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