▼ そんな顔しないでよ
扉を開けると思った以上に
だらしのない顔のアラタがいた
「やっぱり今会わせなくてよかった◇
そんな顔見たらイルミは連れて帰るだろうね◆」
「あたし顔すごい?
あー。やっぱりイルミがいい。
声聞くだけでドキドキする。」
そう言って頬を染めるアラタは年頃の少女だ
さっきまで殺戮を楽しんでいるようだったのに
(...面白くない)
「アラタ、やっぱりまだしばらく
イルミの所には帰せないや◇」
「え、なんでっ!」
「なんとなく◇
僕の仕事も手伝ってもらおうかな◆」
「ん?いいけど。ちゃんとお金はもらうからね。」
やはりいつもより機嫌がいいアラタ
このにやけた顔を壊したくなって
アラタの髪の毛を掴み
強引に口付ける
閉じようとする唇を無理矢理こじ開けて
舌を差し入れる
ガリっと噛まれ血の味が口に広がるがどうでもいい
むしろ血の味に興奮を覚え血を飲ませるように
更に深くキスをする
キスをしながらアラタを見ると
少し涙目になりながらも
こちらを睨んでいて背筋がゾクゾクとした
気がすんでアラタを解放した時には
もう機嫌のいいアラタはいなくなっていた
「最悪っ、ヒソカ殺す!」
ペッと口に残った血の味を吐き捨てる
「できるならどうぞ◆」
「むかつく!!」
アラタが向かってたところを軽々避けると
更に苛立ったようにベッドを蹴っていた
「さ、帰ろうか◇」
「や、1人で帰れ!」
伸縮自在の愛(バンジーガム)で
アラタの身体を拘束して肩に担いで部屋を出ると
案の定暴れ出すアラタに
「反抗的なのっていいよね◇
君のその態度は僕を煽ってるのかな?◇」
そう囁けば大人しくなる
笑いを噛み殺した
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