▼ 悪戯の後で
目を覚ましてあたりを見回したとき
自分が今どこにいるのか一瞬わからなかった
それから室内を見回して、
そこがホテル一室であることと
ヒソカとの事を思い出して
ガバっと身体を起こす
「ヒソカっ!!!」
「なんだい◆」
すぐ隣で声がして
まさかそんな近くにいると思わず
ギクッと身を強ばらす
自分が裸だと言うことに気が付き
シーツを胸元に手繰り寄せ
横で寝転んでいるヒソカを睨みつける
そんなあたしをニヤニヤとしながら
見つめている変態野郎
ヒソカに挿入られそうにそうになり
意識が飛んでしまった
恐怖のあまり・・・なんてことは無いはずで
急に意識がシャットダウンした感じだった
下半身に情事後の違和感がなくて
少し安堵したが念のために問いかける
「最後までしたの?」
「・・・してないよ◆
本当、君ってイルミに愛されてるね。
嫉妬しちゃうよ◇」
「?なにが?
意味わかんない」
伸びてきたヒソカの手を払い除け
ヒソカの意味のわからない答えに
首をひねりながら
シーツを巻いたままベッドから降りる
「あんな悪戯もうやめてよね」
「考えとく◆」
最後まではしていなくても
途中までした痕跡はあるので
シャワールームへと向かう
背中で感じるヒソカの
嫌な視線は無視だ
ヒソカの能力を解く力も
避ける力もない自分に苛立って
舌打ちをする
「・・・最悪」
バスルームに入りシーツをとると
お腹にはヒソカが放った精が
こべりついていて
苛立ちが極限に達した
意識がない間に何があったのか
後で問い出してやる
シーツでゴシゴシと乱暴に拭き取り
シャワーを浴びた
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