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▼ 初めてのおつかい

いつの間にか寝てしまい
起きるとイルミは帰っていた

シャワーをあびて
化粧をし服を着替える

でかけてはいないが
下着、洋服は買ってもらっていた

(イルミと一緒にでかけたかったなー
でも忙しいだろうししょうがないね)

今日は
ピンクの花柄の白いワンピースと
白い靴
ピンクの小さい鞄
髪の毛はそのままストレート

(清楚系でまとめていこう。
目立ちたくないしね。)

今までは男の気をひくために
露出した服・濃い化粧
尻軽に見えるような外見を意識してきた

でも本来は清楚系でナチュラルな方が好きなのだ

誰でも良さそうで
ちゃんと相手は見ていた

少しはお金をもってそうで
後腐れがないような奴
たまに変な勘違い野郎は
前の飼い主に教えてもらった体術で
痛い目をみてもらってた

(体術を教えてもらったのは感謝だね)

ホテルを出てショッピングモールへ向かう

イルミにもらったカードで
お金をおろそうとしたら
2億ジェニー入っていて鳥肌が立った

ペットにこんな大金を払うなんて
どうかしている

とりあえず10万ジェニーおろして
なんとなく買い物に向かう

少し服と下着、本を買い
帰ろうとした時に声をかけられた

「お茶でもどうだい?◇」

振り返るとピエロのような化粧と
独特の服をきた男がいた
見るからに危ない

「結構です」

そう言って立ち去ろうとすると
肩を掴まれ思ったよりも強い力に
眉間に皺がよる

「離して下さい」

「嫌だ◇って言ったらどうする?」

(うざいなー。こいつ頭痛いやつだ。)

肩に置かれた手に触れ離れないよう力をいれて
回し蹴りをするが足を掴まれ身体には届かなかった

「おっと◆君そんなことできるの?」

にやりと目が細めれ口角が上がる男

「離せ!変態っ!きもい!」

足を離してもらえたが
すぐに腕を引っ張られ引き寄せられる
そして耳元で囁かれた

「おやおや◆威勢がいいねぇ。
そういうの嫌いじゃないよ◇」

ゾワりと背中に悪寒が走った

シュッ

空気を切り裂くような音が聞こえ
パシっと男が掴む

「おや◇」

「ヒソカ何やってんの?」

物凄い殺気を感じる方を向くと
イルミがいた

(何でいるの?知り合い?
ってか知り合いなのに蹴りとかしてしまった!!)

もしかしたらイルミの大切な商売相手だったかもしれない
あわあわと慌てて

「イっイルミの知り合い?!
ごめん!失礼なことして!でも離してほしい」

そう言うとヒソカという男は
ニヤニヤしながら解放してくれた

すぐイルミに駆け寄ると
ヒソカが触れていた所を手で
ホコリをはらうように
パッパッとはらった

「変態菌が感染っちゃうから帰ったらすぐお風呂入るよ」

「う、うん」

そんな失礼な事を言われてるのに
ニヤニヤしている男

「やぁ。イルミが最近構ってくれないから来ちゃったよ」

(独特な話し方をする男だなー)
イルミにくっつきながら
ヒソカを観察する

「何の用?」
相変わらず殺気を出しているイルミ

「最近仕事終わってもすぐ帰るし
相手をしてくれない原因を見に来たんだ◇」

そんなイルミを面白がるかの様に答える

「ヒソカを相手にしたことなんかないけど」

「ひどいな◇
その子がアラタちゃんか。可愛らしい子だね」

「何で名前知ってるの」

「奇術師に不可能はないの◆」

ピリピリした雰囲気が伝わってきて怖い

「イルミ。買い物も終わったし帰りたい。」
クイクイっとイルミの服を引っ張る

「あぁ。帰ろうか。」

そう言ってアラタの手を引きながら歩く

クックッと笑い声もついてくる

「ついて来るなよ」

「いいじゃないか。その子に興味がでたんだ◇」

クルッと振り返り

「ほんと邪魔なんだけど消えてよ。」

「そんなにその子がお気に入りなのかい?
妬けちゃうなぁ◆」

「気持ち悪いんだけど。」

まだ帰してくれそうにないヒソカ。

イルミはため息をつきながら

「アラタ。すぐ帰るからさきに帰ってシャワーしといて」

うん、と頷いて
ヒソカに見られるのが嫌で駆け出して
タクシー乗り場へとむかった


◇◇◇

ホテルにつくと言われた通り
シャワーを浴びる

(もう少しお店見たかったけど
しょうがないかー)

そんなことを考えながら
ふとヒソカに掴まれた足をみると
掴まれた痣が少しできていあ

(結構本気で蹴ったのに。
強いんだろーな。変態っぽいのに。)

少し悔しい

持久力はないが瞬発力には自信があったのだ

「・・・ムカつく」

なんだか、妙に腹が立つのだ
ヒソカという男は
あたしの中で危険人物になった

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