H×H | ナノ


▼  触れていたいのに遠くなる

それから数日は穏やかに過ごしていた
時々、天空闘技場へ出向き
キルアとゴンの活躍を見ていた
イルミがいない時に行くので
ヒソカを同伴しなければいけなかった

次々と階を上げていき
200階になろうとした時
ヒソカはニヤリと笑う

「200階って念使ってるよね?
テレビでみた。」

「よく知ってるね◆
その通りだ。
ゴンとキルアにも少し分からせないとね◆
このままじゃ僕の青い果実が
熟れる前にもぎ取られてしまう◇」

「・・・手荒な真似しないでよ?」

「クク、気をつけるよ◆」


ヒソカはゴンとキルアと会うから
早めに解散となった

ホテルに戻るとイルミはもう帰ってきていた


「おかえり」

「ただいま、早いね」

そう言って駆け寄れば
優しく膝のうえに乗せられ
キスをされる

「ん、もぅ」

ピピピとテーブルに置いてあるイルミの携帯が
呼び出し音を鳴らした

「なに?」

膝の上に乗せられたまま
電話をしているイルミにくっつくと
優しい手つきで頭を撫でられる
内容は聞こえないが
このたかい声はイルミの母だろう

「俺断ったよね

・・・わかった」


電話を切ったイルミは少しだけ
苛立っているように見えた

「アラタ、ちょっとでかけてくる」

胸がざわざわとする
出来るだけ普通に何事もないかのように
問いかける

「お見合?」

「うん。
1回だけでもって
ちょっと顔だして帰ってくるから」

「・・・わかった」

頭をひとなでして行ってしまった

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