H×H | ナノ


▼ 君の全ては僕のもの

「アラタ疲れた?
お腹空いてない?」

「ううん、大丈夫」

構ってくれるイルミに
どうしても素っ気ない態度を取ってしまう

ホテルに戻りドレスも脱がずに
ソファーに乱暴に座る

「アラタどうしたの?」

「・・・何でもない」

「アナンの事気にしてるの?
あれは断るから気にしないでいいよ」

「・・・彼女、次はって言ってた。
イルミはあたしと付き合ってから
何度かお見合してるの?」

今までだってお見合をしていたのは知ってるのに
それが母親からの命令だと言うことも
それでも1度気持ちを吐き出してしまえば
次から次へと止まらない

「この前もキルアが
来た時お見合だったのよね?
彼女はイルミが初めての相手だったって
言っていたわ。
どういう知り合い?」

「アラタ、」

伸ばしてくる手を払い除ける
シャルからもらった写真の女達も
写真で見るのと実際に見るのとじゃ
ダメージが全然違う
他の女に触らないでほしいなんて
自分の事を棚に上げどれだけ欲深いのか

「アラタそれはヤキモチ?」

俯いていた顔を上げると
あたしとは反対に何故だか嬉しそうなイルミ

「アラタ」

もう1度伸ばされた手を今度は振り払わずに
受け入れるとギュッと抱きしめられた

「イルミ、ごめん
八つ当たりした」

「俺はアラタが妬いてる事に嬉しい」

「何で?鬱陶しいだけでしょ」

「俺はアラタの周りに集まる男を
いつも殺したいと思ってる。
同じ気持ちって事どしょ」

「・・・あたしも初めてはイルミがよかった」

「そんな事どうでもいい」

「彼女が言ったのあたしは
いろんな男の臭いがするって」

イルミの服をギュッと握ると
優しく顎を掬いあげられる

「俺はアラタが傍にいてくれたら
それでいいんだけどね」

チュッと軽いキスが唇に落ちる

「母さんに言われて見合いして
何度か女と会ったはしていたけど
最終的には断ってるし
アラタ以外は仕事でも抱いてない」

「キスはしてる
お見合いの人とも」

「せがまれて面倒くさくてしたこともあるけど
それってあの写真の話?」

「え?」

イルミがあたしが写真を
持っていた事に気がついていたのだ

「どうせ、クロロの仲間の仕業でしょ」

「・・・ごめん、隠してて」

「これでわかった?
俺に隠し事なんて出来ない事が」

「んっ」

さっきのキスよりも深く舌が入ってきて
何度も角度を変えてキスをする

キスが終わると首筋から耳まで
舌を這わされそれだけで身体が悦ぶ

「逃がさない」

耳元でささやかれた言葉が
更に身体を熱くさせた

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