H×H | ナノ


▼ 動き出す

プロポーズをされたけど
特に何か変わったこともなく
仕事に行くイルミを送り出し
帰るのを待つ日々

「んぅ、イル、ミ」

イルミと身体を重ねるのも日常
その度に増えていく噛み跡と鬱血
こんなことをされなくても
どこにもいかないのに

突然鳴り響く枕元に置いてある
イルミの携帯

「ん、鳴ってる」

「別にいい」

そのまま動き出すが
鳴り続ける携帯

「まって、るから出て」

「別に待たなくていい」

繋がったまま電話に出る

「なに?」

止まらない動きに
声が出ないようシーツを口に入れる

イルミは平然と電話に出れるのは
何故なのだろう

「うん、で、親父は?」

電話はきっと母親からなのだろう

「ふーん。わかった」

電話を切りなげつけるように
枕元へ置く

「声我慢しなくていいのに」

がぶりと肩を噛まれる

「いっぁ、聞こえちゃ、う」

「聞こえても喜ぶだけだよ」


がぶりがぶりと食べるように
噛みつかれる

「あっぁ・・・や」

「気持ちいいくせに」

指を口に入れられ
バラバラに動かされる

「アラタって口にも
性感帯あるんじゃない?
好きだよね、コレ」

「ん、す、き」

もう頭も真っ白で
何も考えられない

「へんたい」

与えられる快楽に飲み込まれる




「キルが家を出たって」

情事が終わりまだ力が入らない体を
イルミに抱きしめられながら
伝えられる言葉

「え?」

「親父が許したから
しばらくは様子見だね」

「そう・・・」

父親の決定には逆らわないイルミ
ぎゅっと抱きしめる

「やっぱりゴンって子達嫌い」

「ま、本当に悪影響があるなら
親父も許さないから大丈夫」


「ねぇ、キルア達どこに行くと思う?」

「金もないだろうし天空競技場だね」

「・・・行きたい」

ゴンも見てみたいし
キルアにも会いたい


「言うと思った。
いいよ、仕事もあるしね」


「いいの?!」

「うん
ヒソカもいってんじゃない?
ゴンの事気に入ってるし」


「えっ」


舌なめずりをしている
ヒソカが思い浮かび
鳥肌が全身を覆った

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