H×H | ナノ


▼ 首に印を

「んんっはぁっっ・・・イルミ・・・イくっっ」

「っ、」


イルミが飼い主になって1週間
相変わらず、1晩に何回も求められ
その度に身体には痕が増えていく

仕事が終わってからきて
身体を重ねて昼前には帰っていく
弟の修行があるらしい

仕事でこれない日は
与えられた携帯にに連絡をくれた

外には出ていない
イルミ曰くまだ準備ができてないから
外出は許可されていない
ご主人様がダメだというのならそれに従う
ペットにとってご主人様は絶対だから

ご飯はホテルだから頼んだらいいし
掃除も洗濯も全部やってくれる
外に出なくても何も困らないのだ

イルミの気が済んで解放されると
自然と体を寄せ合うようになった

今日はいつもより激しくなく
終わったあともまだ余裕があった
いつものようにくっついていると
思い出したように立ちがり
どこからか箱を取り出してきた

「アラタ。これ」

そう言って渡してきた箱の中身は
黒色で真ん中にダイアモンドがついてるチョーカー

「うわ!ありがとう!つけてつけてー」

苦しいのかと思っていたが
しっとりと肌に馴染みつけ心地がよかった

「首輪。これずっとつけといてね。」

「お風呂も?」

「ずっと。
てかそれ俺じゃないと外れなくしてあるから。
もう出かけてもいいよ。」

「準備ってこれ?」

「そ。ミルキって弟に作らした」

「へぇー器用な子なんだね。お礼伝えといて。」

「は?いらないよ。作らしたの俺だし。」

なんで?と言うように首をかしげている

「ん。まぁイルミがいいならいいや。」

心の中ではミルキくんにお礼をいった
イルミの膝の上でゴロゴロとする

「明日おでかけしよーかなー」

「じゃあこれ」

といってカードを渡される

「え?」

「お金ないでしょ?
アラタの口座作ったしお金も入れてるから」

散歩だけのつもりだったのに
お金を用意してくれてるなんて思わなかった

「でかけても
変なのについってちゃダメだよ」

「わかってるよー。あ、髪切ろうかなー」

邪魔だしと自分の髪の毛を触ると
大きな手がそれを止めた

「やめなよ。俺とお揃いでいいでしょ」

「長さも同じくらいだし双子みたいだね」

「は?俺アラタみたいな馬鹿面じゃないし」

「ひどいー!!」

とイルミに抱きつけば
拒否することもなく受け入れてくれる

「アラタって犬みたい」

「ご主人様には忠実な犬だよ」

「俺が飼い主なんだから
俺だけしか見ちゃだめだよ」

「当たり前でしょ」

ぎゅーっとイルミに抱きつく
イルミはこれをくれるために
今日は手加減してくれてたのかもしれない

そう思うとなんだかかわいく思えてしまった

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