H×H | ナノ


▼ 2人だけでいいのに

スヤスヤと眠るアラタを見ていると
ノックの音が聞こえた

「イルミ様到着致しました」

ドアを開けると女の執事
アラタがいるからこの飛行船には
女しか乗せていない

「お前さ、アラタが起きたらどうすんの?
着いたぐらいわかるから」

「も、申し訳ございません!!」

「アラタが起きたら食事と着替え
用意して。毒入りなんて出したら殺すよ。
お前だけじゃなくて親類全部」

「か、かしこまりました」

怯えきった執事を残し部屋を後にした
アラタの父方の親族は
簡単に見つける事ができた。
裏社会の人間なんて
簡単に恨んでいる奴見つけれる。
ミルキに調べさせ依頼を俺に回るようにした。

「さっさと終わらさせよ」

アラタの血縁者がいなくなっていくことに
今まで感じた事がない感情が湧き上がってくる

アラタが1人になっていくのが
嬉しいくてたまらない





ベッドの上で手を伸ばしてみても
いるはずの人物に触れられず
気だるい身体を起こし
辺りを見渡すが部屋には
自分だけだった

シーツを身体に巻き付け
飛行船の窓から外をみると
どこかの飛行場にはついているようだった


「仕事かな・・・」

ポツリとそう呟き
イルミに連絡を入れようと思うが
携帯をクロロから
返して貰ってないことに気がつく

「最悪」

シャワーを浴びに浴室に向かう

出てくると食事と服が用意されていた
ゾルディック家の執事はいるらしい

こんな得体の知れない女の世話を
いくらイルミの命令だからって
しなければいけない執事に同情する

「ありがとうございます」

聞こえてはいないだろうけれども
そうお礼を言い服を着て食事をとる

そこからやることもないので
筋トレと念の修行をしていると
数時間してイルミが戻ってきた

筋トレしていたあたしを見て少し驚いていた

「あれ、起きれたの?」

筋トレをやめ床に座り込むと
横にイルミも腰を下ろす

「おかえり。仕事なら仕事って
一言伝えてよ」

「ごめんごめん。起きれないと思ったからさ」

「悪いと思ってないでしょ。
これからの予定は?」

「ハンター試験もあったし
仕事が少し立て込んでるから
それをこなす感じ」

「あたしも着いていってもいいの?」

「アラタを置いて行くわけないでしょ」


よかったと呟き抱きつくと
やっぱり優しく抱き返してくれた


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