H×H | ナノ


▼ 2人だけの時間

目を覚ますとイルミはもう起きていて
寝転びながらじーっとあたしを見ていた

「おはよ」

「おはよう...起こしてくれたら
よかったのに。」

「昨日はヤりすぎたしね。
たくさん寝たらいいよ」

そう言ってあたしの髪の毛を撫でる

「あ、そういえば!
腕!大丈夫なの?!」

昨日折れたと言っていた腕の事を思い出し
勢い良く起き上がりイルミの腕を見る

「こんなの問題ないよ」

折れているはずの腕は
少し腫れているだけだった。
ゾルディック家は回復力もすごいのか。と
安堵の息を洩らす

「見えてるよ」

そう言われて何も身につけず
裸だということに気がつく

慌ててシーツを巻いてはみるが
そんなに意味はないだろう

イルミに思い切り抱きつく

「合格おめでとう!」

優しく抱き返してくれるその温もりが
イルミが帰ってきたと実感できる

「それ電話でも聞いた」

「電話で言うのと直接言うのとじゃ
全然違う。再会の仕方とかややこしかったけど・・・」

「ふーん」

それからどんな試験だったとか
話を聞きながらのんびりと過ごす

約半月ぶりなだけなのに
何年も離れていたかのような気持ちになり
食事の時間さえも惜しく
ずっとくっついていた

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