H×H | ナノ


▼ 囚われたお姫様

そろそろ行くというと
クロロを見送る
柱の所に身を隠し暗くなるのを待っま

入口の方に目をやると
イルミが見えた気がし
向かおうとするのと同時に
照明が落とされた。

会場から困惑の声と
悲鳴があがる

「イルっんん」

イルミの名前を呼ぼうとした瞬間
口と鼻を布が覆い
耳元で声がした

「当主がお待ちです。アラタ様」

薬品を嗅がされそのまま抵抗する時間もなく
意識が落ちていった






アラタの気配がなくなった。
無理を言い飛行船で来たのに。
クロロが隠したのかと思い
駐車場にいたクロロを見つけ
問いただす

「お前が合流すると思って
置いてきた」

「クロロじゃないなら
アラタの父親かな」

「アラタは相変わらず良い身体だな」

「・・・で?」

「いらないなら
俺がもらってやってもいい」

クロロがアラタを抱いたという
事実にどす黒い感情が身体から溢れ出す

「クク、あいつの父親は
何をするかわからないぞ。
早く行ったほうがいい」

「親父に蜘蛛には手を出すなって
言われてるから今日は手を出さないけど
今度は殺す。
あと依頼は今度から倍とるから」

それは参ったなと言いながら
クロロが書類の束を投げて寄越す

「なにこれ」

「アラタの親父の隠れ家の地図だ」

パッとみてそれをクロロへと投げ返した

「いらない。
そんなの調べあげてるにきまってるでしょ。
知らないんなら時間の無駄だし行くね。
あとアラタへの報酬3倍だから
2日後までに振り込まないと
ヒソカも使って回収しにいくから」

「・・・わかった」

ヒソカは勘弁してくれというように
肩をすくめた


それを尻目にイルミは
さっさっと駐車場からでて
闇へと紛れた。

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