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▼ ペットの新居

パドキア共和国につき
飛行船を降りると
黒塗りの車のお出迎え

「イルミ様ご準備ができております。」

黒いスーツの強面の人が恭しく頭を下げる

「そ。これアラタ。俺のペットだから。」

「アラタです!よろしくお願いします!」
ぺこりと頭を下げる

「アラタ様。ゴトーでございます。
よろしくお願い致します。」

ゴトーさんも頭を下げながら丁寧に返してくれ
もっと虫けらでも見る目でみられるかと
覚悟していたから拍子抜けだ
イルミに促され黒塗りの車に乗り込む

「アラタ。俺報告しに行かなきゃいけないから
一旦帰るね。夜には行くから。」

「わかった」

「じゃ、ゴトーよろしく」

「かしこまりました。」

イルミは別の車で移動するらしく
一旦お別れのようだ
ゴトーさんの運転で豪華なホテルにつく
車を停めて案内されるままついて行くと
一番上の部屋についた。

「こちらのホテルのスイートルームを契約致しましたのでお使い下さい。」

「あ、ありがとうございます。」

「必要なものはあらかた揃っております。
どうぞおくつろぎ下さい。
ただ、外出は許可出ておりませんので
お控えください。私は屋敷に戻ります。」

「はい!」

ゴトーさんは帰ってしまった。
部屋の中を見渡すとやはりどこもかしかも
キラキラとしていふ

(探索しよーっと)

広いリビング
ソファーも広くてフカフカ
テレビも大きい
キッチンも冷蔵庫もある
お風呂も広い
寝室もキングサイズのベット

衣装室もあるらしい

(すごー!ただのペットなのにこの待遇!
ゾルディックは別格だなー!)

そんなことを考えながら
ソファーで微睡む


◇◇◇

いつの間にか眠っていたらしい
目を開けると
大きな目があった

「ぅわっあっ!」

思わず飛び起きた

「飼い主にその態度ひどくない?」

床に座っていたイルミが横に移動してくる

「あ。ごめん!びっくりしすぎて」

バクバクする心臓をおさえながら答える
イルミの手があたしの頭をなでる

「よしよし。ちゃんと待てていいこいいこ」

無表情でそんなことをいいながら
撫でてくるイルミが面白くて
つい笑ってしまった。

「ちょっ!あははっ!無表情でそれ面白いよ!」

イケメンなのに表情が乏しいから
お人形さんみたい

あたしと同じ黒髪
イルミの撫でてる手が心地よい

あたしもイルミを撫でてみる

「よしよし」

痛みのないサラサラな髪の毛は
触っていても気持ち良かった

「・・・なんで俺が撫でられてるの」

「イルミに撫でられるの気持ちいいから
イルミにも気持ち良さをわけてあげたくてが」

そう言って微笑むと

「・・・確かに気持ちいいかもね」

と答えてくれた。

「ねぇねぇ。イルミって何歳?
あたしイルミのこと仕事以外全然知らない。
イルミと違って調べることできないし
教えてほしい。」

「23。長男。下に弟が4人。」

「え!そんなに弟がいるんだ!すごい!」

「また紹介するよ」

「楽しみー!イルミに似てる?」

「さあ」

「でもイルミがあと4人とかなんか、面白い」

「それどういう意味?」

といいながら笑うあたしよほっぺったをつまむ

「いたっいたいー!」

ギブギブと手を叩くと離してくれた

ふと一瞬とまり
あたしが手をイルミの頬に持ってゆき
唇にキスをする

軽く触れるだけのキスをした

ペットにしてくれる間は
従順に従うという気持ちを込めて

「よろしくね。ご主人さま。」



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